庭やプランンターで家庭菜園の始め方

家庭菜園の始め方

家庭菜園に興味があれば市民農園を借りなくても庭先やプランターを使って始めることはできます。しかしながら、必ずしもたわわに実った果実を収穫して成功するとは限りません。

どうしてかというと、野菜を育てるには基礎知識と経験を積んでコツが必要になるからです。

では、家庭菜園の基礎知識は何かというと、野菜を育てる場所はどこがいいのか、どの野菜を育てればいいのか、道具・肥料・土はどれを使えばいいのかという家庭菜園を始める時に必要となる5つ準備内容を考えなければならないからです。

この機会に、家庭菜園の始め方を覚えて美味しい野菜をたくさん収穫できる家庭菜園を始めてみませんか。

ここでは、野菜作りの基礎知識をわかりやすく解説しています。自分で育てた野菜をたくさん収穫して家庭菜園を楽しんでください。

目次

スポンサーリンク

 

1.家庭菜園を始める醍醐味を考える

家庭菜園で収穫した野菜

毎年春になると家庭菜園が大人気ですよね。

4月になるとホームセンターの園芸売り場にはたくさんの野菜の苗が販売され大勢の人で賑わっている光景をみて、自分も家庭菜園を始めてみようかなという衝動に駆られてしまった人は是非家庭菜園にチャレンジすることをおすすめします。

野菜の価格の高騰が理由で家庭菜園を始める方もみえますが、家庭菜園の醍醐味はあまり知られていませんがなんといってもスーパーで売っている野菜では味わえない程の甘みがある野菜が作れて収穫して食べることができる楽しさです。

例えば、家庭菜園で人気がある野菜といえばミニトマトです。自分でホームセンターで苗を買ってきて育てればスーパーで売っているミニトマトよりも甘いものが収穫できるんです。

私は毎年庭とプランターでいろいろな野菜を作っていますが、収穫した野菜を食べてみて特に甘いと感じた野菜は、トマト(大玉、中玉、ミニ)、トウモロコシ、ミニカボチャ、イチゴ、キャベツ、ニンジン、タマネギ、ジャガイモでした。

また、シャキシャキ感がいい野菜は、キュウリ、インゲン、ピーマンでした。

家庭菜園を始めるには専門的な知識が少し要りますが決して難しい内容ではありません。野菜の育て方のコツさえつかめばどなたでも失敗なく収穫が終わるまで育てられるので、自分で育てた甘い野菜、シャキシャキした新鮮な野菜を食卓に並べて味わってみてください。

2.野菜を育てる場所を考える

ピーマン

野菜を自分で育てたいと思ったら何から始めればいいのか考えてみましょう。

まずは、野菜を育てるには場所が必要になりますよね。野菜を育てる場所としては、畑を使った露地栽培と容器を使ったコンテナ栽培の2通りがあります。

畑の露地栽培の特徴
露地栽培とは屋根がついていない場所で野菜を育てることをいいます。
畑というと市民農園を借りて広い面積の土地を想像すると思いますが、自分で自宅の庭を耕して野菜作りに適した畑に改良することもできます。
したがって、市民農園でも庭先でも野菜を育てることは可能で、なおかつ日当たりが良い場所であればいうことはありません。
コンテナ栽培の特徴
コンテナ栽培とは、何かしらの容器の中に土を入れて野菜を栽培する方法のことです。
土を入れる容器は、主に、プランターというプラスチックの容器や土のう袋などの大きな袋が使われ、マンションやアパートなどの集合住宅でもベランダや室内の窓際で野菜が育てられる手軽さがうりです。

このように、野菜を育てる場所は広い畑の他に、自宅の庭先やベランダでプランターを使っても野菜栽培は可能です。アパートに住んでいるから野菜栽培は無理と考えている方でもプランターを置く場所があれば始められます。

なお、野菜は太陽の光を使って光合成を行い生長に必要なエネルギー(糖)を作りだしているので、畑栽培でもコンテナ栽培でも日当たりが良い場所を選んでください。

庭先を耕して野菜栽培を始める方は、こちらを参考にしてください。

プランターを使って野菜栽培を始める方は、こちらを参考にしてください。

自宅の庭先やプランターではなく畑を借りて野菜栽培を始める方は、こちらを参考にしてください。

スポンサーリンク

 

3.何の野菜を育てるのかを考える

ミニトマト

どこで野菜を育てるのかが決まりましたら、次は何の野菜を育てるのか考えてみましょう。

野菜は食べる部分で大きく分けると、実もの野菜(果菜類)、葉もの野菜(葉菜類)、根もの野菜(根菜類)の3種類に分類できます。

  • 実もの野菜:実を収穫する野菜のことです。トマト、ナス、キュウリ、ピーマン、トウモロコシなど
  • 葉もの野菜:葉を収穫する野菜のことです。キャベツ、ハクサイ、コマツナ、万能葉ネギなど
  • 根もの野菜:根を収穫する野菜のことです。ニンジン、ダイコン、ジャガイモ、サツマイモなど

基本的には、実もの野菜は春に植え付けて夏に収穫、葉もの野菜は秋に植え付けて冬に収穫というように、それぞれの野菜ごとに育てる季節が決まっていますので、育てたい野菜の栽培時期を必ず確かめてから野菜作りをスタートしてください。

また、野菜はタネから育てるものと思っている方が見えると思いますが、最近は園芸店には植え付けに適した苗も販売されているのでタネからでも苗からでもどちらからでも育てることができます。

野菜のタネ、野菜の苗は春の4~5月と秋の9月にホームセンターの園芸売り場で販売されています。品種によって病気に強いもの、育てやすいもの、味が良いものなど様々な特徴を持った種類がありますので好みで選んでください。

野菜のタネと苗の選び方は、こちらを参考にしてください。

野菜のタネと苗の植え付け時期は、こちらを参考にしてください。

4.道具と肥料を考える

家庭菜園のプランター栽培の道具

どこで野菜を育てるのか、何の野菜を育てるのかが決まりましたら、次は道具と肥料を考えてみましょう。

畑や庭を耕す時にはくわ、コンテナ栽培では土を入れるプランターという道具が必要になりますし、野菜が大きく生長する為の養分である肥料というものが、畑・庭・コンテナ栽培に関わらず必要となります。

畑や庭先を耕して野菜作りを始めようと考えている方は、次の道具を用意しましょう。

  • くわ、備中ぐわ、スコップ:土を耕す時に使う道具です。

コンテナ栽培で野菜作りを始めようと考えている方は、次の道具を用意しましょう。

  • プランター:プランターとは野菜の根を張らせる為の土を入れる容器のことです。実もの野菜・葉もの野菜は普通タイプのプランター、根もの野菜は深底タイプのプランターが適しています。

その他に、畑・庭・コンテナ栽培に共通して必要な道具は、移植ごて、ふるい、支柱、ひも、園芸用はさみなどがあります。

肥料には、有機質肥料、化学肥料(化成肥料)、液体肥料の3種類があり、養分は無機質で水に溶けた状態で土の中に張っている根から吸収されるので有機質肥料よりも化成肥料の方が扱いやすいです。

家庭菜園を始める時は野菜栽培で使う道具と肥料を揃えましょう。

道具はこちらを参考にしてください。

肥料はこちらを参考にしてください。

5.土を考える

野菜用の培養土

最後は土(用土)について考えてみましょう。

野菜が大きく育つには土の中に根を広く張らせないといけないので、根が張りやすい土が必要になります。

根が張りやすい土とは、水はけが良く、水もちも良い土のことです。

土といえば一般的に砂質や粘土質を思い浮かべると思います。

砂質の土は水はけが良く水もちが悪い、粘土質の土は水はけが悪く水持ちが良いという特徴がありますよね。水はけ・水もちが良い土なんて一見矛盾しているように思えますが、畑や庭先の土に基本用土と補助用土を混ぜ合わせて土を改良すれば水はけ・水もちの両方のバランスが良い土を作ることができます。

畑や庭で野菜作りを始める方は、赤玉土、鹿沼土、堆肥、腐葉土という用土の特徴を理解して土作りを行います。

コンテナ栽培では、野菜の根が広く張りやすいようにいろいろな用土を配合して販売されている野菜栽培用の培養土という土を使うのがおすすめです。花用と野菜用の2種類の培養土があるので間違えないようにしてください。

野菜は光合成でエネルギーを作る他に、土の中の根から酸素、水分、養分を吸収して生長するので、畑や庭で野菜作りを始める方は根を大きく張る為の土の知識を覚え、コンテナ栽培で野菜作りを始める方は培養土の選び方を覚えてください。

野菜栽培に適した土については、こちらを参考にしてください。

トップページへ野菜作りの基本このページのトップへ

スポンサーリンク