初心者でもプランターや狭い庭で簡単に野菜が作れます


プランターを使って甘トウガラシ(伏見甘長)の育て方

甘トウガラシを育てる為の前準備

甘トウガラシの体への効用
βカロテン当量:530μg(可食部100gあたり)
甘トウガラシのβカロテンは基準値に達していませんが食べる量が多いので緑黄色野菜に分類されています。また、βカロテンの他には、ビタミンC、ビタミンE、カリウムが豊富に含まれています。
βカロテンは抗酸化作用、ビタミンCは免疫力アップや美肌作用、ビタミンEは血行促進、カリウムは高血圧予防に効果があります。
βカロテンやビタミンEは油と一緒に摂ると体内によく吸収されて、また、甘トウガラシのビタミンCは熱に強いので天ぷらや炒め物として食べると栄養を多く取り込むことができます。
甘トウガラシの基本栽培情報
難易度:簡単
野菜の分類:ナス科
日当たり:日なたが良い
プランターの深さ:最低でも土が15cm以上入るものを用意してください
栽培に適した時期:3~9月
タネまき:3~4月(初心者の方はタネから育てるのは少し難しいです。)
苗の植付け時期:4~6月
収穫時期:7~9月
収穫量:100個以上
連作障害:あり。同じ土では3年休む
人工授粉:いらない
コンパニオンプランツ:ニラ

まず初めは、タネを撒いたり苗を植え付ける前準備として、野菜作りに適したプランターと土を用意しましょう。
こちらを参考にしてください。


<おすすめの培養土>

商品名:アイリスオーヤマ ゴールデン粒状培養土14L
説明:保水性・通気性・排水性に優れた粒状の培養土なので、野菜の根は張りやすく、一般的な培養土よりも生育が良いのが特徴。初心者でも扱いやすいです。

<おすすめのプランター>

商品名:アイリスオーヤマ レリーフプランター650
説明:ベランダ栽培でおすすめのスノコ付きのプランター。狭い場所に最適!ベランダに置くスペースが狭い方におすすめのプランターです。小柄なプランターですがしっかり育てられます。この大きさで土は15L程入り、甘トウガラシの苗は2つ育てられます。ウォータスペースを少しだけ確保できるように土を入れてください。

甘トウガラシ(伏見甘長)の苗はこちらのショップから購入できます。このサイトで甘トウガラシの栽培に使った苗はてしまの苗屋さんから購入しました。

1.苗を用意します

自分でタネを撒いて苗を育てるか、ホームセンターやインターネットの通信販売などで苗を購入します。

タネから育てる場合は、甘トウガラシは発芽温度が高く温度管理や育苗に手間と時間がかかるのでお店で苗を購入した方が発芽の失敗がないので簡単です。

※新品の土を使用せずに前年甘トウガラシなどのナス科の野菜を育てた同じ土で今年も育てる場合は、甘トウガラシはナス科の野菜と連作をすると病気にかかりやすくなるので接ぎ木苗を購入しましょう。

タネから苗を育てようと考えている方は、こちらを参考にしてください。

苗を購入する場合は、こちらを参考にして良い苗を選んでください。

甘トウガラシの苗(伏見甘長)

2.苗をプランターへ植えつけます

甘トウガラシは寒さに弱いので、暖かくなった5月上旬頃に苗をプランターへ植えつけます。
(植えつけに適した苗は、花のつぼみがつきはじめたものです。)

※野菜を1回育てた土をもう1度再利用する時はそのまま使うのではなく、苗を植え付ける前に苦土石灰でpHを中和して、元肥にする肥料を土に混ぜ合わせてください。苦土石灰は土の表面が薄ら白くなる程度、肥料は有機質肥料や化成肥料をスプーン1~2杯くらいを目安とします。

苗の植え付け間隔は20cm以上離して、植え付け直後は水をたっぷり与えましょう。

プランターへの植えつけ方法は、こちらに詳しく書いてありますので参考にしてください。

普段の水やりは朝や昼が適していますが、特に時間帯を気にしなくても大丈夫です。
土の表面が乾いている事に気が付いたら、その都度水を与えてください。

日当たりの関係がありますが、

  • 春は朝から昼の時間帯
  • 夏は朝から夕方の時間帯

に水やりをしなければ野菜がしおれてしまうと思います。

甘トウガラシは土が乾燥すると落花しやすくなるので水やりは確実に行いましょう。

甘トウガラシ(伏見甘長)の苗をプランターへ植えつけ

3.支柱を立てて誘引します

支柱の仕立て方は、支柱を普通に数本立ててください。生長した苗の草丈は50cmくらいなので支柱の長さは50cmくらいあれば問題ありません。
※支柱は100円ショップでも購入できます。

茎を支柱に誘引する時は、ビニールひものような柔らかいひもを使って8の字にして少し余裕を持たせて支柱と茎とを結びつけてください。
(誘引とは苗が倒れないようにする作業のことをいい、誘引をすることにより日当たりや風通しを良くできる効果もあります。)
甘トウガラシ(伏見甘長)の誘引

4.追肥をします

苗を植えつけた後1週間後から定期的(1~2週間に1回)に肥料を与えます。

甘トウガラシは肥料の量は多めで、効き目に速効性がある液体肥料を水やりの代わりとして与えるか、又は緩効性の化成肥料をスプーン1~2杯程度で構いませんが、肥料切れになると花が咲いてもつぼみが枯れ落ちるので様子を見ながら与えてください。
※第1果(一番初めの実)が収穫できる大きさになったら、少し多めに追肥していくのがコツです。私の経験では、甘トウガラシの追肥の量はミニトマトを基準にすると約2倍の肥料が必要です。

追肥をする方法は、こちらを参考にしてください。

肥料が効きすぎているかの判断は、こちらを参考にしてください。


<おすすめの液体肥料>

商品名:ハイポネックス 原液 800ml
説明:価格が安く野菜以外にもいろいろな植物に使うことができるコストパフォーマンスに優れた万能タイプの液体肥料です。野菜に使う時は原液を水で500倍に薄めて1週間に1回水やりの代わりとして使います。

<おすすめの化成肥料>

商品名:住友化学園芸 マイガーデン ベジフル 700g
説明:有機質と肥料の3要素以外にマグネシウムも少し入っていて野菜に優しい緩効性で粒状の化成肥料。プランターへばら撒くだけの簡単作業なので初心者でも扱いやすいです。

スポンサーリンク

5.整枝(わき芽かき)をします

わき芽とは、苗が生長していく過程で茎と葉のつけ根から伸びてくる芽のことです。わき芽が伸びると、伸びたわき芽に葉が茂り花が咲き実ができます。

甘トウガラシは1番最初に咲く花(1番花)のすぐ下のわき芽を2本伸ばし、主枝とわき芽2本の全部で3本のみ伸ばし、それ以外のわき芽はすべて取り除きます。

わき芽の本数を増やすと収穫量が増えますが、わき芽の本数を増やし過ぎると逆にわき芽の生長に栄養を使われるようになり、実が大きくならなくなるので2本以上伸ばさないようにしてください。

↓わき芽かき前↓
甘トウガラシ(伏見甘長)のわき芽かき前

↓わき芽かき後↓
甘トウガラシ(伏見甘長)のわき芽かき後

6.花が咲きます

苗を定植してから1カ月くらい経過すると花が咲き始めます。
甘トウガラシは1つの花に雌しべ(めしべ)と雄しべ(おしべ)を持った両性花なので、そのまま何もしなくても実は大きくなっていくので人工授粉をする必要はありません。

花が咲いた後1~2週間経過すると収穫できる実の大きさになります。
定植後の苗の生長状態によっては実の重さで枝が折れるので支柱を追加して支えてください。

甘トウガラシ(伏見甘長)の花

花が咲いた時に気をつけること

甘トウガラシはピーマンやシシトウと同じように、肥料切れ、水切れに弱い野菜です。

例えば、

  • 肥料が少なくなると花が咲いた後に受粉して実が大きくなろうとしている時に柄が黄色くなって枯れ落ちます。
  • 肥料が少なく、水やりも少なくて土が乾燥すると開花後に花がすぐ落花します。

このように、花が咲いても落花してしまう場合は肥料と水やりが少ないことが考えられます。また、実が小さいうちに柄が黄色くなって枯れ落ちる時は肥料が少ないです。

その他、甘トウガラシが好む気温(20~30℃)から大きく外れると生理障害で実が曲がることがよくあります。

その様な状況になったら、肥料をたくさん与えて土も乾燥させないように水やりもしましょう。日当たりがよい場所で育てて、肥料と水やりを適切に行えば多収穫可能です。

甘トウガラシを育てる時は、

  1. 肥料切れを起こさない
  2. 土が乾燥しないように水やりをする
  3. 日当たりがいいところを選ぶ

ことを心がけましょう。
特に夏はすぐに土が乾燥して葉っぱがしおれてストレスがかかるので、水を切らさないように毎日水やりをしましょう。

↓肥料切れや土の乾燥によって開花後に柄が枯れました。↓
甘トウガラシ(伏見甘長)の柄が枯れる

肥料切れ、土の乾燥、適正の気温でない環境で育てると実がくるっと曲がります。生理障害のサインです。
甘トウガラシ(伏見甘長)の実が曲がる

7.収穫します

実もの野菜は収穫する時の熟度がとても大切です。甘トウガラシは未熟な実を収穫する実もの野菜なので、実の長さが7cmくらいで緑色のうちに収穫してください。
※トウガラシという名前ですが赤色に熟す前に収穫します。

甘トウガラシは収穫期間がとても長く、次から次へと花が咲くので、早採りして株が疲れないように上手く育てれば100個以上収穫が可能です。

甘トウガラシは普通のトウガラシから辛さをなくした種類の野菜で、甘トウガラシという名前の通り普通のトウガラシのような辛さは全くありません。辛さが苦手な方でも平気で食べれるので興味がある方は栽培してみてはどうでしょうか?

しかし、ごく稀に辛い甘トウガラシが混じっています。受粉の時に水やりを怠ったり気温が高くなったりして株にストレスが加えられ辛味成分のカプサイシンが増えたことが原因とされているので、甘トウガラシが好む環境で育てていれば大丈夫です。

甘トウガラシの食べ方は、アミの上で焼いたり、天ぷらや炒め物などの調理方法でも美味しくいただけます。
甘トウガラシ(伏見甘長)の収穫

注意:収穫が遅くなって実が熟しすぎると、緑色から赤色に色が変わってしまうので、早めに収穫することをおすすめします。

↓赤くなってしまった甘トウガラシ。味の違いは特にありませんが、甘トウガラシは熟す前に収穫する野菜です。多収穫するためにも早めに採るようにしましょう。↓
実が熟しすぎて赤くなった甘トウガラシ(伏見甘長)

トップページへプランターで育てる


スポンサーリンク