1.プランターを使ってニンジンの育て方

1-1.ニンジンを育てる為の前準備

ニンジンの種まきと収穫時期

ニンジンの体への効用
βカロテン当量:8600μg(可食部100gあたり)
ニンジンには西洋種(オレンジ色)と東洋種(赤色)の2種類があります。
オレンジ色のニンジンはβカロテン、赤色のニンジンはリコピンという色素の影響で色の違いがありますが、どちらの種類のニンジンでも他の野菜よりもβカロテンが多く含まれいる緑黄色野菜です。
また、ニンジンの皮や葉にもβカロテンは多く含まれているので、収穫したら葉っぱを捨てずに全て食べるのが健康にいいです。
βカロテンを体内に取りこむと必要な分だけビタミンAに変換され皮膚や粘膜の生成をサポートし、変換されなかった残りのβカロテンは抗酸化作用があり老化防止に効果があります。
※βカロテンは油と一緒に料理すると体に吸収されやくなります。
ニンジンの基本栽培情報
難易度:簡単
野菜の分類:セリ科
日当たり:日なたが良い
プランターの深さ:土が15cm以上入る深型を用意してください
栽培に適した時期:3~12月
タネまき:3~4月と8~9月(初心者の方でもタネから簡単に育てられます。)
連作障害:特にないが同じ土では1年休むのがよい
人工授粉:いらない
収穫時期:6~12月
用意する主な資材
ニンジンのタネ:黒田五寸、時なし三寸という品種がおすすめです
プランター:深底タイプのプランター
培養土:元肥入りで団粒構造になっているもの
肥料:肥料の表面がコーティングされている被覆肥料や速効性の液体肥料が使いやすいです

まず初めは、タネを撒く前準備として、野菜作りに適したプランターと土を用意します。
こちらを参考にしてください。

<おすすめの培養土>

商品名:自然応用科学 花と野菜の土 W効果 25L
説明:保水性・通気性・排水性に優れており野菜栽培に適した繊維質が多い培養土です。一般的な培養土よりも繊維質が多くふかふかしているのでニンジンなどの根もの野菜をプランターで育てるのに適しています。

<おすすめの大型プランター>

商品名:アイリスオーヤマ ベジタブルプランター 480
説明:アイリスオーヤマのベジタブルプランター480は、スノコ付きの大型プランターです。五寸ニンジンは土が多く入る深底プランターを使って育てないと根が大きく生長しません。この大きさのプランターで土は約20L入り10株くらいのニンジンが育てられます。
※三寸ニンジンは普通のプランターに目一杯土を入れれば育てられます。

ニンジンのタネはこちらの楽天市場のショップからでも購入できます。

 

1-2.プランターへタネをまきます

ニンジンは、家庭菜園が初めてでも1年中手軽に育てることができるお手軽野菜です。

ニンジンを育てる時のポイントは、

  • 好光性種子なのでタネは浅く埋めること
  • タネが発芽するまで土を乾燥させないこと
  • 土の中に硬いものがないこと
  • ニンジンの長さ以上に土をプランターへ入れること
  • 肥料切れを起こさないこと

に注意して育てるようにしてください。

特にタネが発芽するには光が必要になるので、日当たりが良い場所を選びできるだけ日なたで育てるようにしましょう。

また、肥料が少なくなると葉が枯れ出すので気をつけましょう。

初めに行う作業は、ニンジンはビニールポットで育苗する移植栽培は不向きなので、プランターへ直にタネをすじまきします。タネ撒き後は発芽して根が張るまではたっぷりと水やりをしましょう。
※ニンジンは直根の根もの野菜なのでビニールポットで育苗すると根を傷めて上手に育てられなくなるので注意してください。

タネ撒きの時期は4月と8月下旬が適しています。ニンジンには、長根系と短根系の2種類の品種があるので、プランターで育てる場合は短根系を選ぶと育てやすいです。また、タネまき後に発芽しない、生長しないという問題が起こるので、タネまきする時はタネ袋に書いてあるタネのまきどきを必ず守ってください。

新しい培養土で育てる時はそのままタネを撒いて大丈夫ですが、1回野菜を育てた培養土を再利用する時は、ニンジンは酸性土を好みませんので苦土石灰を土に混ぜ込んで土のpHを中和し、元肥とする肥料を土と混ぜ合わせて野菜が育ちやすい状態にしてからタネまきをしてください。

苦土石灰は土の表面が薄ら白くなる程度、肥料は有機質肥料化成肥料をスプーン1~2杯くらいを目安とします。

プランターへタネをすじまきする方法は、こちらを参考にしてください。

水やりは朝や昼が適していますが、特に時間帯を気にしなくても大丈夫です。土の表面が乾いている事に気が付いたら、その都度水を与えてください。

日当たりの関係がありますが、

  • 春は朝から昼の時間帯
  • 夏は朝から夕方の時間帯

に、水やりをしなければ野菜がしおれてしまうと思います。ニンジンは土が乾燥すると根が太りにくくなるので水切れを起こさないようにしてください。

↓タネまき後1週間程で発芽します↓
ニンジンの発芽

1-3.追肥します

タネが発芽したら、定期的(1~2週間に1回)に肥料を与えます。

ニンジンは肥料の量は普通で構いません。葉の色が薄い黄緑色になったり枯れ出したりしたら、肥料が少ない状態ですのでその都度肥料を適度に与えてください。

葉が深緑色で勢いよく長く伸びていたら肥料が多い状態です。それ以上肥料を施すと根の肥大が悪くなるので気をつけてください。

※追肥には、肥料の効果に速効性がある液体肥料を水やりの代わりとして与えるか、又は緩効性の化成肥料をスプーン1杯くらい。実をより甘くしたい時は有機質肥料を少し与えると効果的です。リン酸が少ないとニンジンの根は割れやすくなります。

追肥をする方法は、こちらを参考にしてください。

<おすすめの液体肥料>

商品名:ハイポネックス原液 800ml
説明:価格が安く野菜以外にもいろいろな植物に使うことができるコストパフォーマンスに優れた万能タイプの液体肥料です。野菜に使う時は原液を水で500倍に薄めて1週間に1回水やりの代わりとして使います。

<おすすめの化成肥料>

商品名:住友化学園芸 マイガーデン ベジフル 700g
説明:肥料の3要素(窒素・リン酸・カリ)以外に有機質とマグネシウムも少し入っていて野菜に優しい緩効性で粒状の化成肥料です。肥料はプランターへばら撒くだけの簡単作業と温度変化で溶ける量が変わり無駄がなく家庭菜園の初心者さんでも扱いやすいです。

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1-4.間引き・土寄せ(増し土)をします

タネが発芽してから1カ月くらい経過するまでに、それぞれの株の葉が重ならないくらいに、株間が10cmくらいを目安として生育が悪いものから随時引っこ抜いて間引きを行います。

間引きとは、野菜と野菜との間隔を一定の長さだけ開けるために不要な野菜を抜き取る作業です。間引きをすると、日当たり、風通し、根の張り具合が改善し、結果的に根が太りやすくなります。

また、間引きや追肥を行うついでに、株元に土を寄せる土寄せ(増し土)も一緒に行い根が土の表面から露出しないように管理して育てましょう。土から露出して太陽の光が当たったニンジンは緑色に変色して見た目が悪くなります。
ニンジンの葉が重ならないようにする為に間引く

1-5.ニンジンの害虫対策

ニンジンを育てる時に特に気をつけないといけないことは葉を食べられる前に害虫被害を防ぐことです。

ニンジンは害虫被害が多い野菜なので、害虫対策を何もしていないと葉を全て食べられてなくなってしまうことがあります。

ニンジン栽培で特に遭遇する確率が高い害虫は、

  • キアゲハの幼虫
  • イモムシ
  • ニンジンアブラムシ

の3種類です。

アゲハ蝶や蛾がニンジンの近くを飛んでいたら葉の裏側に卵を産みつけている可能性があります。そのままにしておくと卵からふ化した幼虫は葉を食べつくしてしまうので見つけ次第ピンセットなどで潰してください。

ニンジンに肥料を大量に与えるとアブラムシがどこからかやってきてどんどん増殖して葉全体にびっしりこびり付いてしまうので肥料の与えすぎに気をつけて育ててください。

また、アブラムシはウイルスを媒介する厄介な害虫でもあるので、アブラムシをそのままにしておくとニンジンが病気に掛かり枯れてしまう恐れがあるので薬剤を撒くなどの対策を講じてください。

↓ニンジンの葉を食べるキアゲハの幼虫↓
ニンジンの葉を食べるキアゲハの幼虫

↓ニンジンの葉を食べるイモムシ↓
ニンジンの葉を食べるイモムシ

↓葉全体に大量増殖して汁を吸うニンジンアブラムシ↓
ニンジンに寄生するニンジンアブラムシ

1-6.収穫します

ニンジンは、タネまきから収穫までの期間は3~4カ月くらい掛かり、ニンジンの肩のあたりの直径が6cmくらいになったら根元から引っ張って収穫します。

また、高温多湿が苦手で気温が低い季節を好むので、タネは春か夏の終わりにまいて発芽させると1年中育てることができニンジンの収穫を楽しむことができます。但し、11~2月は発芽温度に達しないので育てることはできません。

タネまきから3~4カ月くらいして、ニンジンの葉っぱがだいぶ大きくなってきたら収穫時期となります。葉っぱが黄色く変色して枯れる前に収穫してください。

収穫が遅れると根が縦に割れたり、3月まで収穫せずにそのままにしておくとトウ立ちが始まって味が落ちるので気をつけてください。

底が浅いプランターで育てると根が真っ直ぐ伸びていかなくなるので、ニンジンの長さ以上となるようにプランターへ土を入れてください。

ニンジンは大きく分けると東洋種と西洋種があります。東洋種は根が長く赤い色をしたニンジン、西洋種は根が短くオレンジ色をしたニンジンで、一般的に出回っているニンジンといえば西洋種が多いです。

ニンジンの葉っぱが大きくなったら収穫時期

↓ニンジンの肩が埋まっている時は土の表面を掘ってみて、肩の直径が6cmくらいになっていたら収穫してください。↓
ニンジンの肩の部分が大きくなったら収穫時期

甘いニンジンを収穫するには

ニンジンは秋から冬まで栽培する野菜なので気温の低下に見舞われると、自ら糖分を増加させて葉や根が寒さで凍りつかないようにして生き抜く性質を持っています。
※普通の水よりも砂糖水(糖分を含んだ水)の方が凍りつく温度が低くなります。

糖分が増加するとどうなるのかというと甘味が増すので、霜が降りてから収穫すると一段と美味しいニンジンを食べることができます。

また、化成肥料だけで育てるよりも有機質肥料も一緒に使うと、甘みと香りがよいニンジンが収穫可能です。

↓オレンジ色の西洋種のニンジンです。根っこ、葉っぱ共にβカロテンが豊富な甘くて柔らかいニンジンが収穫できます。↓
霜にあててから収穫すると甘みが増すニンジン

ニンジン栽培で気をつけること

ニンジンは順調に栽培できれば真っすぐに生長した個体が収穫できますが、土の中に石などの障害物があったり、根が伸びる先に化成肥料や未熟な肥料があったりすると根が真っすぐ伸びなくなりいくつかに枝分かれして伸びていくようになります。

また、ネコブセンチュウという害虫によっても根にコブができて真っすぐ伸びなくなるので注意が必要です。

↓ネコブセンチュウに侵されたんでしょうか。三股に分かれたニンジンができました。↓
奇形ニンジン

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