野菜栽培で使う培養土の正しい選び方と使い方

培養土って何ですか?

プランター栽培で使う培養土

培養土(ばいようど)とは、赤玉土、鹿沼土などの基本用土を軸として、堆肥、腐葉土、パーライト、バーミキュライト、ピートモスなどの補助的な用土を混ぜ合わせ、保水性、排水性、保肥性、通気性のバランスを考えて作られた、プランターで野菜や花の栽培に適した園芸用の土のことです。
※培養土は、庭で栽培する時に使っても構いません。

また、培養土には基本的には肥料が配合されていて、土のpHは野菜や花の生長に適した値に調節されており、袋を開ければそのまま使うことができる便利な土なので、野菜や花を育てる際はぜひ使ってみてください。

培養土を使わないと野菜や花を育てることはできないのかというとそうではなく、自分で基本用土と補助用土を買ってきて混ぜ合わせてもらえば市販されている培養土と同じような土は作れますので、自分の好みに合わせて用土を配合してもらっても野菜や花を育てることはできます。

自分で基本用土と補助用土を混ぜ合わせて土を作る時は、赤玉土を70%、バーク堆肥や腐葉土を30%の割合で配合するといいでしょう。
※赤玉土は、水はけ、保水性、保肥性、通気性のバランスを兼ね備えた園芸の基本用土。バーク堆肥や腐葉土も、水はけ、保水性、保肥性、通気性が良く、主に、土壌の有用微生物の力をかりて地力を高める効果があります。

このように、赤玉土と堆肥や腐葉土を混ぜ合わせれば自分でも土は作れますが、培養土を購入した方が手間が掛からず費用も安上がりだと思います。

培養土、腐葉土、堆肥、黒土は同じ土ですか?

培養土、腐葉土、堆肥、黒土の説明

ホームセンターの園芸売り場に行くと培養土が置いてある棚に、腐葉土、堆肥、黒土なども置いてあると思いますが、それぞれの土は名前は似ていますが全くの別物なので間違えないようにして選んでください。

特に多い勘違いは、培養土と腐葉土を同じ土だと勘違いしている方が見えますが全くの別物です。

また、腐葉土、堆肥、黒土は色が黒色なので似ていますが実際は少し違うものです。

見た目や土の名前が似ているという理由で選ぶのではなく、土のパッケージに書かれている説明をよく読んでから目的に合った土を購入するようにしてください。

培養土(ばいようど)
培養土は上記で説明した通り、基本用土の赤玉土と鹿沼土、そして、腐葉土や堆肥などの様々な補助用土を混ぜ合わせて構成して、水はけ、保水性、保肥性、通気性の良さを考慮して作られた土のことです。
野菜を失敗なく育てたい方は、野菜用の培養土を購入することをおすすめします。
腐葉土(ふようど)
腐葉土は、落ち葉が微生物により分解され蓄積してできたもので、土に混ぜるとふかふかな土が作れます。
排水性、保水性、保肥性、通気性のバランスがよく、有機質を多く含んでいるので地力を上げる為に土壌改良材として使います。
腐葉土を使った時のおすすめの配合割合は、赤玉土70%、腐葉土30%です。
堆肥(たいひ)
堆肥は、動物性や植物性の有機物が微生物により分解され蓄積してできたもので、動物性の堆肥は肥料成分の補給、植物性の堆肥は土壌改良材として使います。
植物性のバーク堆肥は、排水性、保水性、保肥性、通気性のバランスがよく、繊維質なので土に混ぜるとふかふかな土が作れ地力を上げることができます。
バーク堆肥を使った時のおすすめの配合割合は、赤玉土70%、バーク堆肥20%、腐葉土10%です。
黒土(こくど)
黒土は、火山灰の層の中の上側に広がっている黒色をした有機質を多く含んでいる土です。
黒土は粒子が細かくさらさらしている土で、保水性と保肥性が良いですが、水はけが悪く単独で使うことはなく他の用土と混ぜ合わせて使います。
基本用土として赤玉土、補助用土として腐葉土・バーク堆肥を使って、赤玉土60%、腐葉土・堆肥20%、黒土20%というように排水性が良い用土を混ぜて使います。

腐葉土、堆肥、黒土は腐植などの有機物を多く含んでいるので、土と混ぜると土壌の保肥力が上がり追肥する肥料の量は少なくてすむ効果があります。
※バーミキュライトを混ぜても保肥力は上がります。

土に含まれる腐植などの有機物が多いか少ないかの見分け方ですが、

  • 黒色の土:腐植した有機物の量が多い
  • 赤色の土:腐植した有機物の量は少ない、鉄とアルミニウムが多い

となります。

黒色の土は肥料を与えた時の養分や水やりをした時の水分を蓄える力が高く、土の粒子が細かくなければ排水性と通気性が良く、土の中で空気をたくさん蓄えて植物の根に供給することができます。

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野菜を育てる時の培養土を選ぶ時のポイント

自然応用科学の花と野菜の培養土

ホームセンターの園芸売り場に行くと様々な培養土が販売されていてどれを選べばいいのか悩みますよね。

培養土を選ぶ時のポイントは次の4点に注意して選んでください。

  1. 野菜用の培養土か
  2. 肥料が入っているか
  3. 酸度(pH)調整されているか
  4. 保水性、排水性、保肥性、通気性は良いか
1.野菜用の培養土ですか?
培養土は、観賞植物用、花用、野菜用、花・野菜用などの種類があるので、野菜を育てる場合は野菜用や花・野菜用の培養土を購入してください。
2.肥料は入っていますか?
一般的な培養土は、初めから肥料は配合されていますが、稀に、肥料が配合されていない商品も販売されているので培養土のパッケージを見て確かめてから購入してください。
肥料が入っていない培養土は、苗を植え付ける時に肥料を混ぜ合わせてもらえば問題なく使うことはできます。
3.酸度(pH)調整されていますか?
一般的な培養土は、野菜が良く育つようにpHの調整がされていますが、稀に、酸度調整されていない商品も販売されているので培養土のパッケージを見て確かめてから購入してください。
酸度が調整されていない時は、苦土石灰を培養土に混ぜ合わせて調整してください。
4.保水性、排水性、保肥性、通気性は良いですか?
培養土を購入する時に一番気をつけないといけないことは、保水性、排水性、保肥性、通気性が良いかです。
培養土に使われている用土を2種類に分けると、赤玉土をベースとしたものと繊維質をベースとしたものに分けられます。
どちらの培養土の方が優れているのかといわれると、どちらでも野菜は育つので評価しにくいです。
基本的には、土の中に根が大きく張らないと苗は大きく育たないので、団粒構造になっている土又は繊維質が多くふかふかした土が良い土です。
※さらさらし過ぎていて保水力がない土やべたっとしていて排水性が悪い土は良くありません。
培養土のパッケージに、保水性、排水性、保肥性、通気性が良い、団粒構造の土と書かれているものを選ぶといいでしょう。

培養土の価格についてですが、価格が安い培養土は品質が悪く、価格が高い培養土は品質が高いわけではないので価格は特に気にする必要はありません。

また、トマト用、ピーマン用、キュウリ用、ナス用などの培養土が販売されていますが、一般的な培養土で野菜は十分育ちます。ホームセンターで安売りしている培養土でも十分育ちますので費用を節約する方は特価の培養土を購入するのがおすすめです。

野菜栽培で失敗する主な原因は?

野菜栽培で失敗する主な原因は、苗を植え付けた後に肥料を一切与えずに育てていることが多いです。

勘違いしている方が見えますが、野菜は定期的に肥料を与えないと収穫できる大きさまで育たないのです。

培養土には肥料が含まれていて袋から出したらそのまま使えるといっても、肥料の養分は根から吸収されて減りますし、水やりで流れ出すので定期的に肥料を与えないと野菜は育ちません。野菜の生育が悪く肥料が不足していると感じたら肥料を土にばら撒いて育ててください。

たまに培養土からキノコがたくさん生えてきて野菜の生育に悪い影響を与えているのではないのかと思われていますが、土の品質が悪いからという問題ではなく木材チップなどの植物の木質が配合されているからです。キノコは木質を分解してこなごなにする為に生えてきているので正常な自然現象です。

培養土を使い回して野菜栽培する時の注意点

培養土にリサイクル材を混ぜて土壌改良した土で育てる

野菜を1回育てた培養土は、袋を開けて取り出した時のような新しさはありませんよね。

どうしても、水はけが悪くなりべたっとした感じになってきます。

培養土を使いこんでいくと、

  • 団粒構造が失われて硬くなる
  • 水はけが悪くなる
  • 植物の排泄物や病原菌が増える
  • 水やりなどでアルカリ性の物質が流れ出して酸性に傾く
  • 根から養分が吸収され養分が不足する

という土の状態に変わっていくので、そのままの状態で使うと著しく野菜の育ちが悪くなります。

1度野菜栽培した培養土を次のシーズンも使う場合は、そのままの状態で使うのではなく土壌改良してから使うようにしください。

土壌改良する時は、土を太陽の光に当てて殺菌した後に、市販されている土のリサイクル材を土と混ぜ合わせて、土壌の有用微生物の力を借りて野菜作りに適した土に変えます。

リサイクル材を使わない時は、バーク堆肥や腐葉土などの植物性の有機物を土に混ぜ合わせてください。

その後は、苦土石灰を土の表面が薄ら白くなるくらい撒いて混ぜ合わせ1週間くらい寝かせ、元肥として有機質肥料や化成肥料を混ぜ合わせ、最後に、タネ撒きや苗を植え付けてもらえば、新品の培養土と同じように野菜を育てることができます。

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