庭を耕してミニカボチャの育て方

庭先の家庭菜園(ミニカボチャの収穫)

広い市民農園を借りなくても自宅の庭先で家庭菜園を楽しむことができます。

庭先を使ったミニカボチャの育て方を覚えて家庭菜園を始めてみませんか。

ミニカボチャの苗の植え付けに適した季節は5月です。

自宅の庭の耕し方、苗の植え付け、追肥、人工授粉、収穫までのミニカボチャ栽培で行う作業方法をわかりやすく解説しています。

目次

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1.ミニカボチャを育てる為の前準備

ミニカボチャの苗の植え付けと収穫時期

ミニカボチャの体への効用
βカロテン当量:4000μg(可食部100gあたり)
ミニカボチャは、抗酸化効果があるβカロテン、美肌効果や免疫力がアップするビタミンC、血行が促進するビタミンE、塩分を排出するカリウムを豊富に含んでいる緑黄色野菜です。
特にβカロテンを多く含んでおり、βカロテンは皮膚や粘膜を正常に保ち肌荒れや乾燥を防ぐビタミンAに変換されます。
その他、食物繊維も豊富に含まれているので腸のぜん動運動を促進し便秘予防にも効果が期待できます。
ミニカボチャの基本栽培情報
難易度:難しい
野菜の分類:ウリ科
日当たり:日なたが良い
栽培に適した時期:3~8月
タネまき:3~4月(初心者の方はタネから育てるのは少し難しいです。)
苗の植付け時期:4~5月
収穫時期:7~8月
収穫量:2~8個くらい
連作障害:なし
肥料の効かせ方:窒素肥料を与え過ぎるとつるボケになります
人工授粉:いる
コンパニオンプランツ:ネギ
用意する主な資材
ミニカボチャの苗:栗防という品種がおすすめです
肥料:肥料成分が8-8-8の化成肥料が使いやすいです
支柱:180cmくらいの支柱を数本
誘引用のひも:つるを支柱に結びつける時に使います
園芸用ハサミ:実を収穫する時に使います

まず初めは、苗を庭に植え付ける前準備として、庭を耕して野菜作りに適した土に改良します。
こちらを参考にして作業を進めてください。

2.苗を用意します

ミニカボチャの苗

ミニカボチャの苗はタネから育てることもできますし、ホームセンターの園芸コーナーやインターネットの通信販売などでも購入できます。

しかしながら、タネから育てると発芽温度が25~30℃と高く、温度管理や育苗に手間と時間(約1カ月間)がかかるので園芸店で苗を購入した方が発芽の失敗がないので安心です。

ミニカボチャは連作障害が起きる確率がとても少ないので、前年にカボチャを育てた同じ土で今年もカボチャを育てても問題ありません。

カボチャには、大玉と小玉の種類があります。果実の大きさを間違えないようにしましょう。

ミニカボチャの苗はこちらの楽天市場のショップからでも購入できます。

タネから苗を育てようと考えている方は、こちらを参考にしてください。

苗を購入する場合は、こちらを参考にして良い苗を選んでください。

3.苗を庭へ植えつけます

ミニカボチャの苗を庭へ植えつけ

植えつけに適した苗と土は、本葉が3枚くらいのものとやせ地で排水が良い土です。

気温が低いと全く生長しないので暖かくなってきた5月上旬頃に日当たりと風通しが良いしっかりと耕した庭に苗を植えつけます。

庭で育てる時は、ミニカボチャの苗を植え付ける前までに必ず苦土石灰でpHを中和して、元肥の肥料を土に混ぜ合わせ土壌を整えてください。

苦土石灰は植え付け2週間前に1m2あたり150g(土の表面が薄ら白くなる程度)、堆肥は1m2あたり2~3kg、肥料は有機質肥料化成肥料を1m2あたり100gくらいを目安とします。

ミニカボチャは空中栽培でも露地栽培(つるを地面にはわせる方法)でも育てられるので、苗を植えつける時は畝の高さは10cmくらい作り、空中栽培の時は株と株との間隔は30~40cm、露地栽培の時は株と株との間隔は1m以上離してください。植え付けが終わりましたら、根がしっかりと張るまでたっぷりの量の水やりをしましょう。

庭への植えつけ方法は、こちらを参考にしてください。

水やりは朝や昼が適していますが、特に時間帯を気にしなくても大丈夫です。土の表面が乾いている事に気が付いたら、その都度水を与えてください。

日当たりの関係がありますが、
春は朝~昼に、
夏は朝~夕方に、水やりをしなければ野菜がしおれてしまうと思います。

ミニカボチャは肥料の吸収がいいのでつるボケになりやすく、多湿に弱いのでうどんこ病になりやすいので、肥料と水やりに注意して育てましょう。

また、地面にはマルチフィルムではなくわらや腐葉土などを敷いて、雨が降った時の土のはね返りによる病原菌の感染予防や日差しによる土の乾燥を防ぐ対策を行うと、根の張りが良くなり丈夫な株に生長します。

4.親づる子づるを整えます

伸びたミニカボチャの親づる

ミニカボチャは西洋カボチャと日本カボチャの2種類があるのでつるの伸ばし方は2種類あります。

例えば、一般的なつるを伸ばす方法としては、

  • 西洋カボチャ:親づると子づるの両方を伸ばす方法。えびすなどの品種
  • 日本カボチャ:親づるは5~10節で摘芯して子づるを2~4本伸ばす方法。はやとなどの品種

などがありますので、ミニカボチャを育てる時は西洋カボチャなのか日本カボチャなのかを確認してから始めてください。ミニカボチャの苗を購入した時にラベルが土に突き刺してあると思いますが、その裏面に育て方が書いてあるので、その指示に従ってください。

私が購入した苗の育て方の説明は親づるを摘芯して子づるを数本伸ばすと書いてあったので、ここでは子づるのみを伸ばす方法を説明します。

子づるのみを伸ばす方法

親づるの葉が5~10枚くらいになったら、葉のつけ根の節から伸びている生育がよい子づるを2~4本のみ伸ばして支柱へ誘引させ強風などでつるが倒れないようにしましょう。

まずは、親づるの先端を摘芯(切り取り)します。摘芯すると子づるがどんどん伸びてきます。

次は、親づるの節から伸びている元気な子づるを伸ばすのですが、どれが元気な子づるなのか判断がつかない時は、子づるを見比べて伸びが弱そうなものから摘芯(切り取り)すると作業しやすいです。

↓親づるの先端を切る前の状態↓
ミニカボチャの親づる(摘芯前)

↓親づるの先端を切った後の状態↓
ミニカボチャの親づる(摘芯後)

↓伸びてきたカボチャの子づる↓
ミニカボチャ(子づる)

↓2本残したミニカボチャの子づる↓
2本残したミニカボチャの子づる

5.支柱を立てて誘引します

ミニカボチャ(誘引)

ミニカボチャはつるの長さはものすごく伸びるので空中栽培する時は支柱を立ててひもで誘引してください。
※露地栽培する時はつるを地面にはわせて育てるので支柱は必要ありません。

支柱の仕立て方は、支柱を土に突きさしてつる1本に対して支柱1本です。生長したつるの長さは1m以上になりますので支柱の長さは180cmをおすすめします。
※支柱は100円ショップでも購入できます。

茎を支柱に誘引する時は、柔らかいビニールひもなどを使って8の字の形にして茎に食い込まないように少し余裕を持たせて支柱と茎とを結びつけてください。
※誘引とは強風が吹いた時などに苗が倒れないようにする作業のことです。また、誘引をすることにより日当たりや風通しを改善できる効果もあります。

↓誘引したカボチャの子づる↓
誘引したカボチャの子づる

6.追肥をします

ミニカボチャは肥料を多く与えるとつるばかりが良く伸びるつるボケという症状が起きます。

苗を植えつけた後、一番初めに受粉させて果実が大きくなり始めたら肥料の量は1m2あたり50gで、肥料の種類は効き目が早い化成肥料を使ってください。

特に肥料が少ないと、雌花が枯れてしまったり、葉の直径が15cmより小さい状態なので、そのような方は少し多めに肥料を与えましょう。

追肥をする方法は、マルチフィルムをめくるか野菜が植えつけてあるマルチフィルムの穴からスプーンなどを使って肥料をうねの脇にまいてください。

追肥をする方法は、こちらを参考にしてください。

肥料が効きすぎているかの判断は、こちらを参考にしてください。

おすすめの化成肥料

栄養素がN-P-K=8-8-8でバランスよく配合されているので使いやすい化成肥料。値段が安いので広い栽培面積での野菜作りに最適です。

アイリスオーヤマ 肥料 有機入り 化成肥料 8-8-8 5kg

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7.受粉させます

ミニカボチャは家庭菜園の本を読むと簡単に栽培できると書かれていますが私の経験では難易度は難しい野菜です。また、放任栽培でも収穫できるといわれていますが受粉させないと果実はできませんので、授粉させる栽培知識がないと1つも収穫できないのです。

受粉とは、雄しべの花粉が雌しべの柱頭に付着した状態のことです。ミニカボチャは人工受粉が必要な野菜なので必ず行ってください。

ミニカボチャはつるが伸びてくると次々と花が咲き始めますが、雄しべを持った雄花(おばな)と雌しべを持った雌花(めばな)の単性花なので別々に分かれて花が咲く性質があります。したがって、ミツバチなどの花粉を運んでくれる虫がいない場合は人工授粉させないとミニカボチャの果実は1つもできません。

人工授粉させる時は、天気がいい日(曇りでも雨でもなく気温が低くない日)の午前中に、雄花を茎から摘み取って雄花の中心(雄しべ)を雌花の中心(雌しべ)へ接触させてください。
※ミニカボチャが受精するには、受粉作業後にある程度高い気温が必要になるので午前中に済ませておくのがいいです。

なお、ミニカボチャを育てる時は、たくさんの個数受粉できたとしても1本のつるには1~2つのミニカボチャの実をつけるようにして育ててください。

↓ミニカボチャの雄花は花のつけ根に膨らみがありません↓
ミニカボチャの雄花

↓ミニカボチャの雌花は花のつけ根に小さな膨らみがあります↓
ミニカボチャの雌花

ミニカボチャの人工授粉の方法

人工授粉させる方法は主に2つあります。

  1. 雄花を切り取って雄花の中心を雌花の中心に押し当てて花粉をこすりつける方法。この方法は雄花を切らないといけないのでためらいがちになります。
  2. 絵具や習字などの筆を使って花粉を運ぶ方法。筆で雄しべをこすって花粉を筆につけた後に雌しべに押し当てます。

どちらの方法が簡単かというと筆を使う方法です。人工授粉は、どんな方法を使っても構いませんので、雌しべに花粉が付着すれば大丈夫です。

人工授粉が終わりましたら子づるの先端は摘芯しなくてよく、7節目以上で着果できた形がよい果実を残すようにすると形が良いカボチャが育ちます。

↓筆で受粉させる方法↓
ミニカボチャの人工授粉

受粉後に受精が成功したか失敗したか判断する方法

人工授粉をしたら受精が成功しているのか気になりますよね。

受精が成功したか失敗したか判断するには数日かかります。受精が成功している場合は雌花のつけ根の小さい実が大きくなっていき、受精に失敗している場合は実は大きくならずに黄色くなって枯れてしまいます。

受精を確実に成功させるためには、

  • 風がない晴天の日の午前中にする
  • 開花して間もない新鮮な花粉がたくさんついている雄花を使う
  • 子づるの地面の方から数えて7節目以上に咲く雌花に花粉をこすりつける

ということを行うと、失敗が少なくなります。

↓受精が成功した場合は雌花のつけ根の実は大きくなっていきます。↓
ミニカボチャの受精成功

↓受精が失敗した場合は雌花のつけ根の実は黄色くなって枯れてしまいます。↓
ミニカボチャの受精失敗

8.ミニカボチャ栽培時によく起きるトラブル

ミニカボチャは比較的病気に強い野菜ですが、栽培しているとよく遭遇するトラブルは、ウリハムシによる葉や花の食害とうどんこ病です。

ウリハムシとは、キュウリ、メロン、スイカなどのウリ科の野菜に集まってくるオレンジ色をしたかわいらしい害虫です。

カボチャはウリ科の野菜なのでウリハムシが頻繁に集まってきて葉や花を食害します。そのままにしておくと葉と花が食べられてなくなってしまうので、見つけ次第捕まえるか薬剤を散布してください。

↓ミニカボチャの葉を食べているウリハムシ。見た目はかわいいですが害虫なので捕殺してください。↓
ミニカボチャの葉を食べているウリハムシ

うどんこ病とは気温が高く乾燥した気候で発生しやすく、葉っぱにカビが生えて白く変色して光合成がしにくくなる病気のことです。この病気もウリ科の野菜に頻繁に発生しやすいので薬剤で対処してください。

なお、症状が軽い段階で感染した部分の葉っぱをちぎり取って風通しを良くすれば枯れることはあまりありません。

↓ミニカボチャに発生したうどんこ病↓
ミニカボチャ(うどんこ病)

9.収穫します

ミニカボチャの収穫

ミニカボチャの収穫時期は7~8月です。

受粉してから40~50日位経過して果実の緑色のツヤがなくなったら収穫適期です。
※日が当たらない箇所は緑色ではなくオレンジ色や黄色に変色します。

実もの野菜は収穫する時の熟度がとても大切です。ミニカボチャを収穫する時の判断材料は、ヘタの部分がコルク化した時です。ヘタの部分がコルク化したら試しに1つ収穫してみましょう。

ミニカボチャは最適な時(完熟の時)に食べると非常に甘いですが、収穫が早すぎると水っぽく糖が少なく甘くない状態なので収穫する時期に気を付けてください。

また、収穫した後は日が当たらない場所で1~3週間程追熟させると甘味が増すので甘いカボチャを食べたい方は試してみてください。

ミニカボチャは栄養価が豊富な野菜なので健康を維持する為におすすめの野菜です。

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