1.プランターを使って白菜の育て方

1-1.白菜を育てる為の前準備

白菜の種まきと収穫時期

白菜の体への効用
カリウム:220mg(可食部100gあたり)
白菜のほとんどは水分ですので栄養価は高くありませんが、ビタミンC、カリウム、マグネシウムが多く含まれている淡色野菜です。
ビタミンCは美肌効果や免疫力アップ、カリウムは体内の余分な塩分を排出する、マグネシウムはカルシウムの吸収を助ける効果があります。
白菜を使った定番の料理といえば鍋料理ですよね。水炊き、海鮮鍋、豚の肉鍋、雑煮などによく合います。また、白菜はエネルギーが少ないのでダイエットにもおすすめの野菜です。
白菜の基本栽培情報
難易度:普通
野菜の分類:アブラナ科
日当たり:日なたでも半日陰でも良い
プランターの深さ:15cmくらいの浅型で良い
栽培に適した時期:8~翌年1月
タネまき:8~9月(初心者の方でもタネから簡単に育てられます。)
連作障害:あり。同じ土では2年休む
人工授粉:いらない
収穫時期:10~翌年1月
用意する主な資材
白菜のタネ:黄芯白菜(さとぶき613)、ミニ白菜(黄味小町)という品種がおすすめです
プランター:普通サイズのプランター
培養土:元肥入りで団粒構造になっているもの
肥料:肥料の表面がコーティングされている被覆肥料や速効性の液体肥料が使いやすいです

まず初めは、タネを撒いたり苗を植え付ける前の準備として、野菜作りに適したプランターと土を用意します。
こちらを参考にしてください。

※前回アブラナ科を育てた土で白菜を育てると連作障害といって病気に掛かりやすくなります。同じアブラナ科の野菜を育てる時は新しい土を使うか、2年後に育てるようにしましょう。

<おすすめの培養土>

商品名:アイリスオーヤマ ゴールデン粒状培養土 14L GRBA-14
説明:保水性・通気性・排水性に優れており野菜栽培に適した粒状の培養土です。一般的な培養土よりも野菜の根は張りやすいので生育が良いのが特徴。初心者さんでも扱いやすい加熱殺菌処理済みで清潔な土です。

<おすすめのプランター>

商品名:アイリスオーヤマ レリーフプランター650
説明:ベランダ栽培におすすめの長方形でスノコ付きのプランターです。特にベランダにプランターを置くスペースが狭い方に最適なプランターです。小柄なプランターですがしっかり育てられます。この大きさで土は15L程入り、白菜の苗は2つ育てられます。

白菜のタネはこちらの楽天市場のショップからでも購入できます。

 

1-2.プランターへタネをまきます

白菜は、日なたでも半日陰の場所でも育てられ、プランターを使った家庭菜園でもタネから発芽させて簡単に栽培することができます。

白菜の品種は、春にタネ撒きして初夏に収穫する品種、夏にタネ撒きして秋に収穫する品種、秋にタネ撒きして冬に収穫する品種の3種類あるので、栽培時期を上手く考えて育てれば1年中育てられる野菜です。

しかしながら育てやすい季節がありまして、白菜は元々涼しい気候を好むので、夏にタネ撒きして秋に収穫する品種と秋にタネ撒きして冬に収穫する品種の方が育てやすく、また、害虫被害にも遭いにくいので一石二鳥です。

タネを購入する際は品種によって栽培期間が異なるので、タネ袋に書かれているタネ撒き時期と収穫時期を見て選んでください。私のおすすめは松島系の早生種です。

白菜を育てる時のポイントは、

  • 涼しい気候を好むので夏の終わりから育てること
  • 土を乾燥させないこと
  • 肥料切れを起こさないこと
  • 結球が始まる前までに外葉を大きくすること
  • 同じ科の野菜とは連作しないこと

に気をつけて栽培してください。

白菜は、肥料をたくさん消費する野菜です。葉が黄色くなってきたら肥料が少ない状態なので気をつけましょう。

ここでは、夏~秋にタネ撒きして秋~冬に収穫する品種について説明します。

初めに行う作業は、白菜は育てやすい野菜なので9月に入ったらプランターへ直にタネを点まきします。
※タネまき後に発芽しない、生長しないという問題が起こるので、タネまきする時はタネ袋に書いてあるタネのまきどきを必ず守ってください。

点まきする時は、1cmくらいの深さのまき穴を開けて同じ穴にタネを2~3個撒いてください。その時に、それぞれのタネを撒いた箇所は間隔をは20cm以上空けてください。タネ撒き後は発芽して根が張るまではたっぷりと水やりをしましょう。

又は、プランターへタネを直まきしない時は、ビニールポットやプラグトレーなどを使ってタネを発芽させた後に本葉が数枚出てくるまで育ててからプランターへ苗を植え替えます。

プランターへ植え替える時は、株と株との間隔は20cm以上離してください。また、苗の植え付け直後はたっぷりと水やりをしましょう。

新しい培養土で育てる時はそのままタネを撒いて大丈夫ですが、1回野菜を育てた培養土を使う時は、白菜は酸性土を好みませんので苦土石灰を土に混ぜ込んで土のpHを中和し、元肥とする肥料を土と混ぜ合わせて野菜が育ちやすい状態にしてからタネまきをしてください。

苦土石灰は土の表面が薄ら白くなる程度、肥料は有機質肥料化成肥料をスプーン1~2杯くらいを目安とします。

プランターへタネを点まきする方法、ポットやプラグトレーで発芽させる方法は、こちらを参考にしてください。

日当たりの関係がありますが、水やりは1日1回と決めずに、土の表面が乾いている事に気が付いたらその都度水を与えてください。

暑い日は朝、昼、夕方に、
秋は朝、昼に、水やりをしなければ野菜がしおれてしまうと思います。

↓ビニールポットでタネを発芽させた状態。(タネまき後1週間くらいで発芽します)↓
白菜のタネをプラグトレー、ポットでタネを発芽させた状態

↓プランターにタネを撒いて発芽した状態。(間引きを行い生育がよいものを株間20cmごとに1苗残して育ててください。)↓
白菜のタネをプランターに撒いて発芽

1-3.追肥します

タネが発芽した後は、定期的(1~2週間に1回)に肥料を補充します。

白菜は肥料の量は少し多めにします。 葉の色が薄い黄緑色になったり枯れ出したりしたら、肥料が少ない状態ですのでその都度肥料を適度に与えてください。

追肥には、肥料の効果に速効性がある液体肥料を水やりの代わりとして与えるか、又は緩効性の化成肥料をスプーン1~2杯くらいを目安とします。

追肥をする方法は、こちらを参考にしてください。

<おすすめの液体肥料>

商品名:ハイポネックス原液 800ml
説明:価格が安く野菜以外にもいろいろな植物に使うことができるコストパフォーマンスに優れた万能タイプの液体肥料です。野菜に使う時は原液を水で500倍に薄めて1週間に1回水やりの代わりとして使います。

<おすすめの化成肥料>

商品名:住友化学園芸 マイガーデン ベジフル 700g
説明:肥料の3要素(窒素・リン酸・カリ)以外に有機質とマグネシウムも少し入っていて野菜に優しい緩効性で粒状の化成肥料です。肥料はプランターへばら撒くだけの簡単作業と温度変化で溶ける量が変わり無駄がなく家庭菜園の初心者さんでも扱いやすいです。

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1-4.生長していきます

適度に肥料と水やりをしていくと、白菜の球はどんどん大きく育っていきます。
※外葉が大きい程、結球する球のサイズは大きくなります。

結球する品種では、正常な状態だと中心の葉っぱは結球して球が長方形に丸くなって大きくなっていきますが、ある程度日数が経過しても球になっていかない時は肥料が少ない可能性があります。特に結球する前までは肥料切れにならないように追肥を忘れずにして育てましょう。結球が始まってから肥料をたくさん与えても球は大きくなりませんよ。

白菜は結球しない葉(外葉)と結球する葉(結球葉という中心部分の葉)の2種類で構成されています。外葉の役割は光合成を行ってエネルギーを作りだし株を生長させる葉で中心部分の葉はエネルギーを蓄える葉です。

したがって、外葉が小さいと結球のサイズは小さくなりますし、葉っぱの数が15枚以下で寒さに当たると結球しなくなるのでタネ撒き時期が遅くならないように注意してください。

白菜を失敗なく育てるには、以上の通り、肥料とタネ撒き時期の2点に注意して育ててもらうことと、できるだけ日光に当てて光合成させて育てることです。

但し、肥料(窒素成分)を過剰に与えすぎると葉に黒い点々が現れるゴマ症になったり、カルシウムの吸収が阻害され病気にかかりやすくなるので気をつけてください。

↓タネ撒きから1カ月くらい経過した状態。球はまだ大きくなっていません。↓
タネまきから1カ月くらい経過した白菜

1-5.白菜の害虫・病害対策

白菜を育てる時に気をつけないといけないことは害虫被害を防ぐことです。

モンシロチョウやコナガなどの蝶や蛾が葉っぱに卵を産みつけていくので、卵からふ化した幼虫に葉っぱをすべて食べられてしまいます。昼間はアオムシ、夜中はヨトウムシに葉っぱを食害され、終日アブラムシには汁を吸われて生育が悪くなるので気を付けてください。アオムシやヨトウムシはピンセットなどで捕まえて捕殺できますが、アブラムシは薬剤を散布した方が確実です。
※アブラムシはウイルス病を媒介するのでびっしりこびり付いている時は注意しましょう。

おすすめの薬剤についてはこちらを参考にしてください。

蝶や蛾の卵はピンセットで潰して、ヨトウムシは薬剤を撒くなどして害虫対策をしてください。

↓白菜を食べるハスモンヨトウという蛾の幼虫↓
ハスモンヨトウによる白菜の食害

↓白菜を食べるアオムシの幼虫↓
アオムシによる白菜の食害

↓白菜を食べるコナガという蛾の幼虫↓
コナガの幼虫による白菜の食害

↓白菜の葉の組織を食べるハモグリバエの幼虫が食べた白い跡↓
ハモグリバエの幼虫による白菜の食害

↓白い跡から取り出したハモグリバエの幼虫↓
ハモグリバエの幼虫による白菜の食害

害虫被害の他に、白菜などの葉もの野菜に多く発生するトラブルは、べと病と軟腐病(なんぷびょう)などの病気が有名です。

べと病は葉に褐色で四角い斑点ができる病気、軟腐病は地表付近の茎や葉っぱが腐敗してドロドロになっていく恐ろしい病気です。

土の中の細菌が傷口から侵入することで発病します。連作すると軟腐病にかかりやすくなるので同じ土で同じ野菜ばかり育てずに輪作を心がけましょう。

1-6.茎が伸びて花が咲くトウ立ちを防ぐ方法

トウ立ちした白菜

白菜は地表付近で葉っぱが球になるのが普通ですが、タネ撒きする時期が遅れると葉っぱが球にならずにつぼみが付いた茎が伸びていくようになり最後には花が咲いてしまいます。

白菜の葉っぱが球にならずにつぼみがついた茎がどんどん伸びていくのは春化してトウ立ちしてしまったからです。
※春化(しゅんか)とは、冬の低温に一定期間さらされるとつぼみをつけて花が咲く準備がされることです。春化した場合は春になると茎が伸びて立派な花が咲きタネを作ります。

トウが立つと何がいけないのかというと、根っこから吸収した栄養分が茎と花の生長に使われるようになるので、食べる部分の葉っぱの味が落ちてしまいまずくて食べれなくなることです。

白菜はトウ立ちして春になると花を咲かせる性質がありますが、こまつな、キャベツ、ダイコン、ニンジン、ホウレンソウなども春にトウ立ちして花が咲くので気をつけてください。白菜はアブラナ科の野菜なので菜の花と同じ形の花(花弁が4枚で黄色い花)が咲きます。
※ホウレンソウは温度ではなく日長の影響でトウ立ちします。

トウ立ちを防ぐ基本は、タネ袋に書いてある正しい季節にタネを撒くのを守ることです。

また、トウが立ちにくい晩抽性の品種のタネを選ぶことでもトウ立ちはある程度防ぐことができます。
※晩抽性(ばんちゅうせい)のタネは春化までの日数が長い品種のことです。

1-7.収穫します

白菜は、タネまきから収穫までの期間は品種によって異なり、早生種は約2~3カ月、晩生種は3~4カ月くらい掛かります。

球の直径が15cm以上に大きく結球してきたら根元に包丁などの刃物をあてて切って収穫してください。収穫する大きさを迎えても収穫せずにそのまま保存したい場合は、外葉をひもで結び寒さ対策をすれば、外葉は枯れますが翌年の1月頃まで保存できます。

一般的な野菜は夏場に収穫するので害虫の被害が多いですが、白菜は夏の終わりから秋口に育て始めるので害虫の被害は落ち着いていて育てやすいです。

白菜は鍋物に使うと美味しくいただけます。外側の葉にはビタミンC、芯付近にはカリウムが多く含まれていて、無農薬で栽培して丸ごと食べると健康にいいです。なお、白菜は葉が巻いて結球する品種と葉が巻かずに結球しない品種があるので育てたい方を栽培しましょう。

↓球が大きくなり硬くなったら収穫適期です↓
白菜の球が大きくなったら収穫時期

甘い白菜を収穫するには

白菜は涼しい気候を好み秋から冬まで栽培する野菜なので気温の低下に見舞われると、自ら糖分を増加させて葉や根が寒さで凍りつかないようにして生き抜く性質を持っています。
※普通の水よりも砂糖水(糖分を含んだ水)の方が凍りつく温度が低くなります。

糖分が増加するとどうなるのかというと甘味が増すので、霜が降りてから収穫すると一段と美味しい白菜を食べることができます。

↓厳しい寒さの中で育てると甘みが増した白菜が収穫できます↓
霜にあててから収穫すると甘みが増す白菜

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