プランターを使ってトウモロコシの育て方

プランターの家庭菜園(トウモロコシの収穫) 

市民農園を借りなくてもプランターを使えば家庭菜園を楽しむことができます。トウモロコシの育て方を覚えて家庭菜園を始めてみませんか。

菜園道具の揃え方、タネ撒き、苗の植え付け、追肥、収穫までのトウモロコシ栽培で行う作業方法をわかりやすく解説しています。

目次

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1.トウモロコシを育てる為の前準備

トウモロコシの種まきと収穫時期

トウモロコシの体への効用
エネルギー:92kcal(可食部100gあたり)
トウモロコシはエネルギーが高く、糖質、ビタミンB(エネルギーの代謝に必要)、カリウム(高血圧の予防)などの栄養素が豊富です。
また、食物繊維が多いので腸の働きを活発にして便秘改善に効果があります。
トウモロコシの基本栽培情報
難易度:普通
野菜の分類:イネ科
日当たり:日なたが良い
プランターの深さ:土が20cm以上入る深型が適しています
栽培に適した時期:4~8月
タネまき:4~5月(初心者の方でもタネから簡単に育てられます。)
苗の植付け時期:4~6月
収穫時期:7~8月
収穫量:1~2個
連作障害:特にありませんが、同じ土では1年休んだ方がよい
人工授粉:必要。苗の本数が少ない時は茎の先端の穂(花粉)を実のひげ(雌しべ)にこすりつけてください
注意事項:確実に授粉できるように苗を2本以上育ててください
用意する主な資材
トウモロコシのタネや苗:ゴールドラッシュ、ゆめのコーンという品種がおすすめです
プランター:深底タイプのプランター
培養土:元肥入りで団粒構造になっているもの
肥料:肥料の表面がコーティングされている被覆肥料や速効性の液体肥料が使いやすいです
支柱:特に要りません

まず初めは、タネを撒いたり苗を植え付ける前の準備として、野菜作りに適したプランターと土を用意します。
こちらを参考にしてください。

<おすすめの培養土>

商品名:アイリスオーヤマ ゴールデン粒状培養土 25L GRBA-25
説明:保水性・通気性・排水性に優れており野菜栽培に適した粒状の培養土です。一般的な培養土よりも野菜の根は張りやすいので生育が良いのが特徴。初心者さんでも扱いやすい加熱殺菌処理済みで清潔な土です。

<おすすめの大型プランター>

商品名:アイリスオーヤマ ベジタブルプランター 480
説明:スノコ付きで長方形の大型プランターです。トウモロコシは土が多く入る深底プランターを使って育てないと実が大きくなりません。この大きさで土は約20L入り、密集しますがジグザグに植え付ければ4苗育てられます。苗をもっとたくさん植え付けたい方は一回り大きいベジタブルプランターの680サイズをおすすめします。

トウモロコシのタネはこちらの楽天市場の日光種苗のショップからでも購入できます。

 

2.タネや苗を用意します

自分でタネまきをして苗を育てるか、ホームセンターの園芸売り場やインターネットの通信販売などで苗を購入します。

トウモロコシはタネから簡単に育てられるので、タネから育ててみてはいかがでしょうか?
タネから苗を育てる場合はプランターへ直まき(点まき)します。発芽温度が高いので暖かくなってきてた4月下旬頃からタネまきするといいです。
※収穫までに3カ月かかるので、遅くても5月下旬までにはタネまきを終わらせましょう。また、苗を1本だけ育ててはトウモロコシの受粉ができないので、タネの発芽後は間引いて苗を数本育ててください。

新しい培養土で育てる時はそのままタネを撒いて大丈夫ですが、1回野菜を育てた土を使う時は、トウモロコシは酸性土を好みませんので苦土石灰を土に混ぜ込んで土のpHを中和し、元肥とする肥料を土と混ぜ合わせて野菜が育ちやすい状態にしてからタネまきをしてください。

苦土石灰は土の表面が薄ら白くなる程度、肥料は有機質肥料化成肥料をスプーン2杯くらいを目安とします。

トウモロコシは肥料をたくさん消費するので土の中の余分な栄養を吸収してくれ、また、アルカリ性の土を緩和する働きもします。土をきれいにしたい時にトウモロコシを育てるのもおすすめです。

タネを発芽させて育苗しようと考えている方は、こちらを参考にして育ててください。

苗を購入する場合は、こちらを参考にして良い苗を選んでください。

水やりは朝や昼が適していますが、特に時間帯を気にしなくても大丈夫です。
土の表面が乾いている事に気が付いたら、その都度水を与えてください。

日当たりの関係がありますが、
春は朝、昼に、
夏は朝、昼、夕方に、水やりをしなければ野菜がしおれてしまうと思います。

特に、穂(雄花)が伸びだす頃は水が多く必要なので、土を乾燥させないようにしましょう。

トウモロコシの苗(プランター)

3.苗をプランターへ植えつけます

プランターへタネを直まきした方は、苗を植えつける作業はありませんので、次の項(1-4.支柱を立てて誘引)に進んでください。

暖かくなった5月上旬頃に苗をプランターへ植えつけます。
(植えつけに適した苗は、本葉が4~5枚くらいになったものです。)

苗の植え付け間隔は20cmくらいとして、植え付け直後はたっぷりと水を与えましょう。

プランターへの植えつけ方法は、こちらに詳しく書いてありますので参考にしてください。

トウモロコシの苗をプランターへ植えつけ

4.支柱を立てて誘引します

トウモロコシの栽培は、特に支柱を立てて誘引する必要はありませんが、台風などの強い風が吹くと倒れる時があります。

もし、支柱を立てたい時は支柱を土に1本突き差してください。
※支柱は100円ショップでも購入できます。

誘引する時は柔らかいひもで8の字に支柱と茎に結びつけます。
(誘引とは苗が倒れないようにする作業のことです。)
トウモロコシ(誘引)(プランター)

5.追肥します

苗を植えつけた後1週間後から定期的(1~2週間に1回)に肥料を与えます。

トウモロコシは肥料食いといわれていて、肥料をたくさん好む野菜なので多めに与えてください。追肥に適した肥料としては、肥料の効果に速効性がある液体肥料を水やりの代わりとして与えるか、又は緩効性の化成肥料をスプーン2~3杯くらいが目安です。私の経験では、トウモロコシの追肥の量はミニトマトを基準にすると約3倍以上の肥料が必要です。
※地面に近い葉が枯れ出したら肥料切れのサインなので様子を見ながら与えてください。

追肥をする方法は、こちらを参考にしてください。

肥料が効きすぎているかの判断は、こちらを参考にしてください。

<おすすめの液体肥料>

商品名:ハイポネックス原液 800ml
説明:価格が安く野菜以外にもいろいろな植物に使うことができるコストパフォーマンスに優れた万能タイプの液体肥料です。野菜に使う時は原液を水で500倍に薄めて1週間に1回水やりの代わりとして使います。

<おすすめの化成肥料>

商品名:住友化学園芸 マイガーデン ベジフル 700g
説明:肥料の3要素(窒素・リン酸・カリ)以外に有機質とマグネシウムも少し入っていて野菜に優しい緩効性で粒状の化成肥料(被覆肥料)です。この肥料はプランターへばら撒くだけの簡単作業と温度変化で溶ける量が変わり無駄がなく家庭菜園の初心者さんでも扱いやすいです。

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6.穂がでてきます

タネが発芽してから1カ月くらい経過すると茎の先端から穂がでてきます。
※穂が伸びきった時に草丈が150cm以上ない時は、肥料不足と水不足になっていることが考えられるので早めに補充しましょう。

穂は雄花(おばな)なので、穂が枯れ出したら花粉が飛びだしますが、トウモロコシは雌雄同株(しゆうどうしゅ)という性質をもっているので、穂(雄花)と実(雌花)は別々にできます。

トウモロコシを育てていて誰もがどこに実ができるんだという疑問を持つと思いますが、先端の穂(雄花)が伸びて咲いた後に遅れて株の真ん中くらいにわき芽(雌花)が伸びるという性質があるので、雄花と雌花は時間的に1週間くらいずれて咲くということを覚えておいてください。

トウモロコシの穂(プランター)

7.わき芽がでてきます

穂が枯れ出したら茎と葉っぱのつけ根からわき芽が伸びてきます。

トウモロコシは雌雄異熟(しゆういじゅく)という性質を持っているので、穂が枯れ出さないとわき芽は伸びてきませんので気長に待ってください。

穂が枯れ出すとわき芽がたくさん出てくるようになるので、茎の下の方のわき芽は粒の着きが悪いので早めに切り取って、茎の上の方のわき芽を1本だけ伸ばしてください、茎の下の方の早取りしたわき芽はヤングコーンとして食べると美味しいです。

穂が枯れてもわき芽が全く出てこない場合は、タネまきや苗を植え付けた時期が遅かったり、肥料が少なかったり、日当たりが悪いなどの原因が考えられます。

わき芽は雌花(めばな)なので、伸びていくと最終的にトウモロコシの実になります。わき芽が出てこないと収穫ができないので確実にわき芽が伸びるように肥料切れにならないように育てましょう。
トウモロコシのわき芽(プランター)

ヤングコーンって何?

ヤングコーンとは、わき芽が生長して間もない状態のトウモロコシのことです。

トウモロコシは1つの苗に1本しかわき芽は大きく育ちませんので、必要ないわき芽はひげが伸び出したら早めにもぎ取ってヤングコーンとして食べてください。

ヤングコーンには実はまだついていませんが、葉をはがしてこのまま全部食べれます。
甘くて美味しくカロリーも少ないのでサラダに使うと最適で、ダイエットにも有効です。
ヤングコーン

8.授粉させます

トウモロコシは、穂とわき芽は同時に伸びないので、わき芽が花粉を欲しがる状態になっても1本のトウモロコシの苗では自然の流れに任せても受粉が成立しませんし、数本のトウモロコシの苗でも受粉は難しいです。

では、トウモロコシの苗の本数が少ない家庭菜園で確実に受粉させるにはどうしたらいいのかというと、穂から花粉が飛びだしたら、穂を切って実の先端のひげ(糸状のもの)に穂をこすりつけて花粉を移動させる作業を行うことです。

実の先端のひげはいったい何なのかというとトウモロコシの実になる雌しべ(絹糸といいます)なんです。わき芽のひげは実の粒の1つ1つから伸びていて、ひげに花粉が付着すると粒が受粉する仕組みとなっているので、すべてのひげに花粉をまんべんなくこすりつけることで実着きがよくなります。
※すべてのひげに花粉が付着しないと歯抜けのトウモロコシができます。
トウモロコシの人工授粉(プランター)

受粉で気を付けること

トウモロコシは、穂が伸びて花粉が飛びだしてから、トウモロコシの実になるわき芽が伸びだし、花粉が飛び終わる頃にわき芽からひげが伸びだす傾向があります。

ですので、トウモロコシの苗を1本だけ育てようと考えている方は受粉が難しいというか受粉できないので気をつけてください。

トウモロコシの本数が1~2本などの少ない時に受粉させる方法としては、花粉が飛び出した頃の穂を切り取って、冷蔵庫や冷凍庫で保管してください。ひげが伸びだしたら保管してあった穂を使って受粉させるのですが確実には授粉できません。トウモロコシ栽培を成功させるコツの1つとしては、たくさんの苗を育てたくさんの穂を作り、ひげが受粉できる確率を高くすることです。
トウモロコシの穂を受粉させるために保管

受粉に失敗するとどうなるの?

トウモロコシは、受粉に失敗すると所々粒が着かないので、下の写真のように粒がぎっしり着いていないトウモロコシしか収穫できません。

1ヶ所にかためて10本くらいのトウモロコシの苗を育てていれば人工授粉させなくても少しは粒は着きますが、確実に花粉が雌しべのひげにつくようにする為にはトウモロコシの苗は1週間くらいずつずらしながら3本以上育ててください。たくさんの本数の苗を育てた方が受粉しやすくなるので歯抜けのトウモロコシはできにくくなります。
受粉に失敗したトウモロコシ

9.トウモロコシの害虫対策

トウモロコシは、茎の芯や実を食べるアワノメイガやオオタバコガという蛾の幼虫による食害が頻繁に発生します。
葉っぱにふんが落ちていたり、茎のどこかに穴が開いていたらどこかに害虫が潜んでいるので一度苗全体を確認してください。

そのままにしておくと実まで食べられてしまうので、補殺が難しい時は薬剤を散布して害虫対策をした方がいいです。

おすすめの薬剤についてはこちらを参考にしてください。

↓蛾の幼虫がトウモロコシの実を食べています。収穫できなくなるのでこうならないようにしてください。
蛾の幼虫に食害されているトウモロコシ

10.収穫します

受粉が成功してからおよそ3週間くらいで収穫できる大きさになり、実のひげが茶色くなって枯れたら収穫のタイミングを迎えます。

トウモロコシの収穫適期の判断は難しいので、同時に何本も栽培している方は試しに1本もぎとってみるのがいいです。収穫が早いと粒がまだ小さく生長段階で、収穫が遅いと粒の水分が少なく硬くなっています。また、収穫が遅れるとあま味も落ちるので気をつけましょう。
トウモロコシのひげが枯れる(プランター)

収穫適期に収穫することができれば、市販されているものよりも甘くておいしいトウモロコシが収穫できます。

実もの野菜を収穫する時は、実の熟度(どのくらい熟したのか)が大切です。実の粒が膨らんでいたら採れたてを生のまま食べても美味しいです。

また、収穫したてが一番鮮度がよく美味しく食べられる時で、時間の経過と共に糖度・鮮度はすぐ落ちてしまうので収穫したらその日のうちにゆでたり焼いたりして食べ切るのが理想です。

下の写真は粒が膨れ上がって収穫適期のトウモロコシですが、先端の方は受粉できなかったので実はついていません。
トウモロコシの収穫(プランター)

こちらの写真は収穫が遅れて水分が少なくなったトウモロコシです。この状態になると味は美味しくないので採り遅れのないようにしましょう。
水分が少なくなったトウモロコシ

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