1.プランターを使って小玉サイズのネットメロン・アンデスメロンの育て方

1-1.小玉メロンを育てる為の前準備

小玉メロンの苗の植え付けと収穫時期

メロンの体への効用
カリウム:340mg(可食部100gあたり)
メロンには、糖質(ブドウ糖や果糖など)とカリウムが豊富に含まれています。
ブドウ糖などは体内への吸収が早く、その他、クエン酸も含まれているのでエネルギーを効率よく作りだしてくれます。
カリウムは体内の余分な塩分を排出する作用により高血圧予防に効果があります。
メロンの皮付近は美味しくないので捨ててしまうと思いますが、皮付近の硬い果肉にはシトルリンが含まれており血流をよくする効果があります。
皮付近の硬い果肉は健康に良いので是非食べてみてください。
小玉サイズのネットメロン・アンデスメロンの基本栽培情報
難易度:難しい
野菜の分類:ウリ科
日当たり:日なたが良い
プランターの深さ:土が20cm以上入る深型が適しています
栽培に適した時期:4~9月
タネまき:4~5月(初心者の方はタネから育てるのは少し難しいです。)
苗の植付け時期:4~6月
収穫時期:7~9月
収穫量:1~3個
連作障害:あり。同じ土では4年休む
人工授粉:必要。雄花の花粉を雌花へ筆などでこすりつけてください。
コンパニオンプランツ:ネギ
用意する主な資材
小玉メロンの苗:ころたんという品種がおすすめです
プランター:深底タイプのプランターを用意してください
培養土:元肥入りで団粒構造になっているもの
肥料:肥料の表面がコーティングされている被覆肥料や速効性の液体肥料が使いやすいです
支柱:150cmくらいの支柱を数本
誘引用のひも:枝を支柱に結びつける時に使います
園芸用ハサミ:実を収穫する時に使います

まず初めは、タネを撒いたり苗を植え付ける前の準備として、野菜作りに適したプランターと土を用意します。
こちらを参考にしてください。

<おすすめの培養土>

商品名:アイリスオーヤマ ゴールデン粒状培養土 25L GRBA-25
説明:保水性・通気性・排水性に優れており野菜栽培に適した粒状の培養土です。一般的な培養土よりも野菜の根は張りやすいので生育が良いのが特徴。初心者さんでも扱いやすい加熱殺菌処理済みで清潔な土です。

<おすすめの大型プランター>

商品名:アイリスオーヤマ ベジタブルプランター 480
説明:アイリスオーヤマのベジタブルプランター480は、スノコ付きの大型プランターです。小玉メロンは土が多く入る深底プランターを使って育てないと果実が大きく生長しません。この大きさのプランターで土は約20L入り小玉メロンの苗は密集しますが2株育てられます。

 

1-2.苗を用意します

小玉メロンの苗は自分でタネを撒いて育てるか、ホームセンターやインターネットの通信販売などで苗を購入しましょう。

しかし、タネから育てるのは発芽温度が25~30℃と高く温度管理や育苗に手間と時間(約1カ月間)がかかり難しいので、園芸店で苗を購入した方が発芽の失敗がないので簡単です。

新品の土を使用せずに前年メロンなどのウリ科の野菜を育てた同じ土で今年も育てる場合は、メロンはウリ科の野菜と連作をすると病気にかかりやすくなるので接ぎ木苗を購入しましょう。

小玉メロンの苗はこちらの楽天市場のショップからでも購入できます。

タネから苗を育てようと考えている方は、こちらを参考にしてください。

苗を購入する場合は、こちらを参考にして良い苗を選んでください。

ネットメロン・アンデスメロン(小玉)苗

1-3.苗をプランターへ植えつけます

メロンは寒さに弱いので、十分暖かくなった5月上旬頃に苗をプランターへ植えつけます。
(植えつけに適した苗は、本葉が3~4枚くらいになったものです。)

メロンは、日当たりがよく乾燥した場所を好み、湿度が高い場所を嫌います。湿度が高いと病気にかかりやすくなるので、梅雨の季節の長雨は風通しをよくして育てましょう。

野菜を1回育てた土をもう1度利用する時はそのまま使うのではなく、苗を植え付ける前に苦土石灰でpHを中和して、元肥にする肥料を土に混ぜ合わせてください。

苦土石灰は土の表面が薄ら白くなる程度、肥料は有機質肥料化成肥料をスプーン1~2杯くらいを目安とします。

苗の植え付け間隔は20cm以上離して、植え付け直後は水をたっぷり与えましょう。

プランターへの植えつけ方法は、こちらに詳しく書いてありますので参考にしてください。

水やりは朝や昼が適していますが、特に時間帯を気にしなくても大丈夫です。
土の表面が乾いている事に気が付いたら、その都度水を与えてください。

日当たりの関係がありますが、
春は朝、昼に、
夏は朝、昼、夕方に、水やりをしなければ野菜がしおれてしまうと思います。

ネットメロン・アンデスメロン(小玉)の苗をプランターへ植えつけ

1-4.支柱を立てます

メロンは地面の上でも空中でもどちらでも実を育てられます。

地面の上で育てる時はつると実が土に着かないようにわらを敷き、空中で育てる時は支柱を立ててつるをひもで誘引してください。

地面の上で育てると広いスペースが必要になるので、ベランダなどの狭いスペースしか確保できない時は空中で栽培しましょう。

空中で育てる時は、支柱は普通に縦に数本立てても、あんどん型で立てても構いません。空中につるを伸ばすことができるように考えて立てましょう。

↓メロンの空中栽培↓
ネットメロン・アンデスメロン(小玉)の支柱をあんどん型で立てる

1-5.追肥をします

苗を植えつけた後1週間後から定期的(1~2週間に1回)に肥料を与えます。

メロンは、肥料の量は普通で構いません。追肥は、肥料の効果に速効性がある液体肥料を水やりの代わりとして与えるか、又は緩効性の化成肥料をスプーン1杯くらいを目安とします。また、実をより甘くしたい時は有機質肥料を少し与えると効果的です。

但し、メロンの栽培は難しいので、上手に生育するには、

  • 葉の色が黄緑色になってきたら肥料切れなのでその都度肥料を補充すること
  • 授粉が成功した後は実の生長を促す為に肥料を少し多目に与えること

がメロン栽培成功のポイントとなります。

追肥をする方法は、こちらを参考にしてください。

肥料が効きすぎているかの判断は、こちらを参考にしてください。

<おすすめの液体肥料>

商品名:ハイポネックス原液 800ml
説明:価格が安く野菜以外にもいろいろな植物に使うことができるコストパフォーマンスに優れた万能タイプの液体肥料です。野菜に使う時は原液を水で500倍に薄めて1週間に1回水やりの代わりとして使います。

<おすすめの化成肥料>

商品名:住友化学園芸 マイガーデン ベジフル 700g
説明:肥料の3要素(窒素・リン酸・カリ)以外に有機質とマグネシウムも少し入っていて野菜に優しい緩効性で粒状の化成肥料です。肥料はプランターへばら撒くだけの簡単作業と温度変化で溶ける量が変わり無駄がなく家庭菜園の初心者さんでも扱いやすいです。

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1-6.整枝(摘芯)をします

メロンは一般的には親づるに咲く花に受粉をさせないので、親づるをどんどん伸ばしていってはいけません。

親づるの葉が6枚くらいになったら、葉のつけ根の節から伸びている生育がよい子づるを3~4本のみ伸ばして支柱へ誘引させましょう。
(誘引とは強風などでつるが倒れないようにする作業です。)

整枝の作業方法は次の2ステップで行います。

  1. 親づるの先端を摘芯(切り取り)します。
  2. 親づるの節から伸びている元気な子づるを誘引しながら育てます。

どれが元気な子づるなのか判断がつかない時は、子づるを見比べて伸びが弱そうなものから摘芯(切り取り)すると作業しやすいです。

↓子づるを3本伸ばしている様子↓
ネットメロン・アンデスメロン(小玉)の子づるを3本程のばす

↓つるの先端を摘芯する前の状態↓
ネットメロン・アンデスメロン(小玉)のつるの摘芯前

↓つるの先端を摘芯した後の状態↓
ネットメロン・アンデスメロン(小玉)のつるの摘芯後

1-7.受粉させます

受粉とは、雄しべの花粉が雌しべの柱頭に付着した状態のことです。メロンは人工受粉が必要な野菜なので必ず行ってください。

メロンはつるが伸びてくると次々と花が咲き始めますが、雄しべを持った雄花(おばな)と雌しべを持った雌花(めばな)の単性花なので別々に分かれて花が咲くので、ミツバチなどの花粉を運んでくれる虫がいない場合は人工授粉させないとメロンの実は1つもできません。

人工授粉させる時は、天気がいい日(曇りでも雨でもなく気温が低くない日)の午前中に雄花を茎から摘み取って、雄花の中心(雄しべ)を雌花の中心(雌しべ)へ接触させます。
※小玉メロンが受精するには、受粉作業後にある程度高い気温が必要になるので午前中に済ませておくのがいいです。

注意:小玉メロンをプランターで育てる時は、たくさんの個数受粉できたとしても、1本の子づるには1つの小玉メロンの実をつけるようにしてください。また、1つの苗では小玉メロンの実は3個が限界なので、それ以上の個数を育てると、実は中々大きく育たないし糖度は上がらないので気をつけてください。
(受粉作業を行う時は、数個受粉させて受粉後に数日間様子を見た後に、生長具合が良い上の方の節についた実を残しましょう。他の実はもったいないですが切り取ってください。)

↓メロンの雄花は花のつけ根に膨らみがありません。↓
ネットメロン・アンデスメロン(小玉)の雄花

↓メロンの雌花は花のつけ根に小さな膨らみがあります。↓
ネットメロン・アンデスメロン(小玉)の雌花

人工授粉の説明

人工授粉させる時は、雄花を切り取って雄花の中心を雌花の中心に押し当てて花粉をつけてください。又は、絵具の筆などを使って雄しべの花粉を雌しべへ運んでください。

人工授粉はどんな方法を使っても構いませんので、雌しべに花粉が付着すれば大丈夫です。

人工授粉が終わりましたら10~20節の間で着果できた形がよい果実を残すようにすると大きいメロンが育ちます。
ネットメロン・アンデスメロン(小玉)の人工授粉

受粉後に受精が成功したか失敗したか判断する方法

人工授粉をしたら受精が成功しているのか気になりますよね。

受精が成功しているか失敗しているか判断するには数日かかります。受精が成功している場合は雌花のつけ根の小さい実が大きくなっていき、受精に失敗している場合は実は大きくならずに黄色くなって枯れてしまいます。

受精を成功させるためには、

  • 晴れていて風がない日の午前中に行う
  • できるだけ開花して間もない新鮮な花粉がたくさんついている雄花を選ぶ
  • 子づるの地面の方から数えて5~15節目に咲く雌花にこすりつけて受粉させる

ということをすると、受精の失敗が少なくなります。但し、アザミウマという害虫が花に大量にいる場合は受精しにくいです。

↓受精が成功した場合は、雌花のつけ根の実は緑色でいきいきしています。↓
ネットメロン・アンデスメロン(小玉)の受精成功

↓受精が成功した場合は、受精した実がついているつるの先を切って栄養分を実の方に送るようにしください。
ネットメロン・アンデスメロン(小玉)の受精後につるを切る

↓受精が失敗した場合は、雌花のつけ根の実は黄色くなって枯れてしまいます。↓
ネットメロン・アンデスメロン(小玉)の受精失敗

1-8.メロンの害虫対策

メロンの花が咲くと、どこから来たのか知らないうちにアザミウマという長さ2mm程の小さい虫が花に現れるようになります。

アザミウマは花で何をしているのかというと、花粉を食べています。

数が少ない場合はそのまま何もしなくてもいいですが、たくさんいると新しく咲いた花へ移動していくので花粉をすべて食べられてしまい受粉ができなくなります。アザミウマは全長が小さいので大量発生していることに気がつかないことが多いのです。花を見て小さいものが動いていたらアザミウマの可能性があるので、薬剤を散布して害虫対策をしてください。

おすすめの薬剤についてはこちらを参考にしてください。

↓全長2mmくらいのアザミウマが花に無数にいます。たくさんいる時は受粉に影響するので早めに駆除してください。
メロンの花粉を食べるアザミウマ

1-9.収穫します

実もの野菜は収穫する時の熟度がとても大切です。受粉してから1~2カ月位経過して、メロンの表面に網目が入り実が大きくなったら収穫します。

メロンは最適な時(完熟の時)に食べると非常に甘く、収穫時期に水やりを少なくすると甘さが増しますが、過熟して熟しすぎると美味しくなくなるので収穫する時期を気を付けてください。遅くても受粉後45日経過すると味が落ちるので、実が小さくても収穫した方がいいと思います。

収穫後は、常温で日が当たらないところで保管して追熟させて、メロンの表面が黄色っぽくなったら食べ頃となります。

完熟させてから食べるととても甘いです。但し、過熟させ熟しすぎると味が落ちるので気をつけましょう。

みなさんはメロンを食べたら口がかゆくなった経験はありませんか?

かゆくなるのは酵素が原因なだけです。毒性はないのでご心配なく。
ネットメロン・アンデスメロン(小玉)の収穫

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