初心者でもプランターや狭い庭で簡単に野菜が作れます


庭を耕してキュウリ(四葉キュウリ)の育て方

キュウリを育てる為の前準備

キュウリの苗の植え付けと収穫時期

キュウリの体への効用
カリウム:200mg(可食部100gあたり)
キュウリは緑黄色野菜と間違えやすいですが淡色野菜です。
キュウリのほとんどは水分なので栄養はあまりありませんが、みずみずしくシャキッとした食感が楽しめます。
栄養素では、ビタミンCやカリウムが豊富に含まれており、美肌効果や体内の余分な塩分を排出してむくみを改善する働きがあります。
キュウリの基本栽培情報
難易度:普通
野菜の分類:ウリ科
日当たり:日なたが良い
栽培に適した時期:3~8月
タネまき:3~5月(初心者の方はタネから育てるのは少し難しいです。)
苗の植付け時期:4~6月
収穫時期:6~8月
収穫量:30本くらい
連作障害:あり。同じ土では2年休む
肥料の効かせ方:肥料切れにならないように栽培全期間でこまめに与える
人工授粉:いらない。着果が悪い時はホルモン剤(トマトトーン)を散布しても着実はよくなりません
コンパニオンプランツ:ネギ、マリーゴールド
用意する主な資材
キュウリの苗:シャキット、近成四葉という品種がおすすめです
肥料:肥料成分が8-8-8の化成肥料が使いやすいです
支柱:180cm以上の支柱を1本
誘引用のひも:枝を支柱に結びつける時に使います
園芸用ハサミ:実を収穫する時に使います

まず初めは、苗を庭に植え付ける前準備として、庭を耕して野菜作りに適した土に改良します。
こちらを参考にしてください。

1.苗を用意します

キュウリの苗を用意する方法は、自分でビニールポットなどにタネまきをして育てるか、ホームセンターの園芸売り場やインターネットの通信販売などで苗を購入します。

タネから育てる場合は、5月の苗の植え付けに間に合うようにタネまきをしてください。
タネの発芽は発芽温度が高く、温度管理や育苗に手間と時間がかかるのでお店で苗を購入した方が発芽の失敗がないので楽です。

もし、前年にキュウリなどのウリ科の野菜を育てた同じ土で今年も育てる場合は、キュウリはウリ科の野菜と連作をすると病気にかかりやすくなり、また、収穫量が減るので接ぎ木苗を購入しましょう。


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タネから育てようと考えている方は、こちらを参考にしてください。

苗を購入する場合は、こちらを参考にして良い苗を選んでください。

キュウリ(四葉キュウリ)の苗

2.苗を庭へ植えつけます

暖かくなってきた5月上旬頃に苗をしっかりと耕した庭に植えつけます。
(植えつけに適した苗は、本葉が4~5枚くらいになったものです。)

注意:庭で育てる時は、キュウリの苗を植え付ける前までに必ず苦土石灰でpHを中和して、元肥の肥料を土に混ぜ合わせ土壌を整えてください。
苦土石灰は植え付け2週間前に1m2あたり150g(土の表面が薄ら白くなる程度)、堆肥は1m2あたり3kg、肥料は有機質肥料や化成肥料を1m2あたり100gくらいを目安とします。

植えつける時は、畝の高さは10cmくらい作り、株と株との間隔は20~30cm離してください。

植え付けが終わりましたら、たっぷりの量の水やりをしましょう。

庭への植えつけ方法は、こちらに詳しく書いてありますので参考にしてください。

水やりは朝や昼が適していますが、特に時間帯を気にしなくても大丈夫です。
土の表面が乾いている事に気が付いたら、その都度水を与えてください。

日当たりの関係がありますが、

  • 春は朝から昼の時間帯
  • 夏は朝から夕方の時間帯

に、水やりをしなければ野菜がしおれてしまうと思います。

キュウリは、地面から浅い場所に根が広がっていくので、水が少ないと生理障害で実が曲がりやすくなります。肥料が少なくても実が曲がりやすくなるので気をつけましょう。

また、地面にマルチシートを敷いていない場合は、わらや腐葉土などを地面に敷いて、雨が降った時の土のはね返りによる病原菌の感染予防や日差しによる土の乾燥を防ぐ対策を行うと、根の張りが良くなり丈夫な株に生長します。

キュウリ(四葉キュウリ)の苗を庭へ植えつけ

3.支柱を立てて誘引します

支柱の立て方は、支柱を真っ直ぐに立てれば大丈夫です。支柱の長さは180cm以上の長いものがおすすめです。
※支柱は100円ショップでも購入できます。

キュウリはつるからひげが伸びて自然と支柱に絡みつくのでひもで結んでも結ばなくてもどちらでも構いませんが、つるを支柱に誘引したい時は、柔らかいビニールひもなどを使い8の字の形にして茎に食い込まないように、少し余裕を持たせて支柱とつるとを結びつけてください。
(誘引とは強風が吹いた時などに苗が倒れないようにする作業のことです。また、誘引をすると日当たりや風通しを改善できる効果もあります。)

もし、支柱の先端までつるが伸びてしまった時は、それ以上の長さを支柱に誘引できないのでつるの先端を切ってください。
先端を切ることにより、今までつるの先端の生長に使われた栄養分を実の生長に使うことができます。

梅雨の長雨で湿度が高くなるとうどんこ病といって葉に白い粉のようなカビが生えるので、誘引して風通しと日当たりを良くしてください。

四葉キュウリを支柱に誘引する

 

4.整枝(わき芽かき)をします

わき芽とは、茎と葉のつけ根から伸びてくる若い芽のことです。苗が生長していく過程で次から次へとわき芽が伸びてくるようになります。

1番最初に咲く花(下から上に向かって第5節目)より下のわき芽はすべて取ってください。
※葉っぱが茂りすぎて日当たりや風通しが悪くなってきたら葉っぱをいくつか除去してください。除去することにより病気予防になります。

下から6節目以上はわき芽が伸びたら、わき芽を2節くらい伸ばしてから切り取ってください。わき芽を伸ばすことによって収穫量が増えます。

↓わき芽かき前↓
四葉キュウリ(わき芽かき前)

↓わき芽かき後↓
四葉キュウリ(わき芽かき後)

5.追肥をします

苗を植えつけた後、花が咲いて実が大きくなり始めた頃から定期的(2週間に1回)に肥料を与えます。

キュウリに与える肥料の量は1m2あたり30gで、肥料の種類は効き目が早い化成肥料を使ってください。
特に第1花の実が大きくなってきたら少し多めに肥料を与えましょう。

但し、葉の先端が丸まっていたり、葉が深緑色をしている場合は、肥料が多いですので様子を見ながら与えてください。その逆に肥料が少ないとべと病にかかりやすくなったり実が小さいまま枯れることがあります。

追肥をする方法は、マルチシートをめくるか野菜が植えつけてあるマルチシートの穴からスプーンなどを使って肥料をうねの脇にまいてください。

追肥をする方法は、こちらを参考にしてください。

肥料が効きすぎているかの判断は、こちらを参考にしてください。


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6.花が咲きます

苗を定植してから1カ月くらい経過すると節から花が咲き始め、その後10日くらい経つと収穫できる実の大きさになります。

もし、花が咲いても実が大きくならない、花が落ちてしまう場合は次のことを確認してください。

  • 葉っぱの色が深緑色で形が丸く大きい時
    肥料が多い状態なので、これ以上肥料を与えるのは禁止。
  • 葉っぱの色が薄い緑色で形が小さい時
    肥料が少ない状態なので、すぐに肥料を補充してください。

キュウリは、葉っぱの色が緑色で形が適度にギザギザしている状態が正常です。

なお、キュウリは雄しべを持った雄花(おばな)と雌しべを持った雌花(めばな)の単性花なので別々に花が咲きますが、人工授粉をしなくても花が咲いたら雌花の実は大きくなっていく性質があります。
※キュウリには節成り型と飛び節成り型があり、節成り型はすべての節に雌花が咲く(たまに雌花は咲きます)のに対して、飛び節成り型は節1つおきに雄花と雌花が交互に咲いていきます。ですので、節成り型は雄花が咲かないので人工授粉のやりようがありません。

また、私の経験では、つるが生長初期の頃で草勢が強い時、気温が低い時、肥料が少ない時は、下の方の節に雌花が咲いても実は大きくならないことがありました。雌花の落花がひどい時は手間が掛かりますが飛び節成り型のキュウリを育てている方は人工授粉をさせましょう。
※人工授粉の方法は、絵具で絵を描く時に使う筆などで雄花の中心をこすり、その後に雌花の中心をこすって花粉を移動させてください。なお、私は試してみましたがトマトの着果で使うトマトトーンをキュウリに使っても効果は期待できませんでした。

キュウリの花が咲いた時に草勢が健全かどうか確認する方法があります。開花した花の茎の上方には5枚くらい葉があれば健全ですが、それよりも葉の枚数が少ないと草勢が弱いので追肥が必要です。

↓キュウリの実ができない方が雄花。雄花は花のつけ根に小さい実がありません。↓
四葉キュウリの雄花

↓キュウリの実ができる方が雌花。花のつけ根に小さい実があり、どんどん大きくなっていきます。↓
四葉キュウリの雌花

キュウリ栽培時によく起きるトラブル

キュウリを栽培している時によく遭遇するトラブルは、ウリハムシによる葉や花の食害とつる枯れ病です。

ウリハムシとは、カボチャ、メロン、スイカなどのウリ科の野菜に集まってくるオレンジ色をしたかわいらしい害虫です。

キュウリはウリ科の野菜なのでウリハムシが頻繁に集まってきて葉や花を食害します。そのままにしておくと葉と花が食べられてなくなってしまうので、見つけ次第捕まえるか薬剤を散布してください。

↓キュウリの花びらを食べているウリハムシ。見た目はかわいいですが害虫なので捕殺してください。↓
キュウリの花びらを食べているウリハムシ

つる枯れ病とは、病原菌の影響により地表に近い部分の茎が褐色に変色して枯れてしまう病気で、長雨が続いた時に起こりやすいです。変色している茎の部分を触ってみるとふにゃふにゃになっているので病気に感染していることがすぐにわかります。

また、つる枯れ病に感染した状態でキュウリを育てていると、水やりをしているのに頂点部分が突然しおれ出し、最後には株全体がしおれて枯れるので、そのような状況になったら処分してください。
※つる枯れ病はウリ科の野菜に多く、キュウリの他にはカボチャやメロンなどでも発生します。

つる枯れ病に感染すると致命的なダメージを受けますが、他の病気ではうどんこ病やべと病も発生しやすいです。

しかし、症状が軽い段階で感染した部分の葉っぱをちぎり取って風通しを良くすれば枯れることはあまりありません。

7.収穫します

実が太くなり長さが20cm以上になったら収穫します。キュウリの実はすぐに30cm以上に育つので、採り遅れのないように早めに収穫してください。

実もの野菜は収穫する時の熟度がとても大切です。キュウリは完熟した実ではなく未熟な実を収穫する実もの野菜なので、実の大きさが大きくなりすぎると味が落ちるし株が弱るので、ちょくちょく大きさを確認した方がいいです。水やりや肥料などを上手に与えれば、スーパーで売っているキュウリよりもみずみずしくシャキシャキした甘い実が収穫できます。

親つる・子つるともに、すごい勢いで伸びていきますので、適度な長さになったら切った方がいいと思います。
7月くらいからたくさんわき芽が伸び出すので、わき芽を活用して収穫量を増やしましょう。株が弱っていなければ8月下旬まで収穫できます。

実生苗で育てているとキュウリの実の表面が白い粉で覆われている個体がありますが、それはケイ酸が主成分のブルームによるもので、病原菌の感染や水分の蒸発を防ぐ為のものなので食べても大丈夫です。
※ブルームがキュウリに付着しているのが気になる方は、次回からはブルームレスキュウリといってケイ酸の吸収が弱いカボチャの台木を使った接ぎ木苗を育てるとキュウリの実はブルームで覆われなくなるので活用してみてください。

キュウリは90%以上が水分なので夏の水分補給に最適です。

キュウリ(四葉キュウリ)の収穫

 

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