初心者でもプランターや狭い庭で簡単に野菜が作れます


庭を耕してナスの育て方

ナスを育てる為の前準備

ナスの苗の植え付けと収穫時期

ナスの体への効用
カリウム:220mg(可食部100gあたり)
ナスは淡色野菜に分類されていて、ほとんどは水分なのであまり栄養はありませんが、カリウムと食物繊維はたくさん含まれています。
ナスを食べると体が冷えるといわれているのはカリウムによる利尿効果の為です。
カリウムには体内の余分な塩分を排泄する働きがあります。
ナスを切ると切り口の色がすぐに変化してしまいますが、それは、クロロゲン酸などのポリフェノールによるアクが原因です。
アクは抗酸化作用があり健康に良いので水でのアク取り時間は少なめにしましょう。
また、ナスの皮の紫色にはナスニンが含まれており、皮にも抗酸化作用があります。
ナスの基本栽培情報
難易度:普通
野菜の分類:ナス科
日当たり:日なたが良い
栽培に適した時期:3~10月
タネまき:3~4月(初心者の方はタネから育てるのは少し難しいです。)
苗の植付け時期:4~6月
収穫時期:6~10月
収穫量:30個くらい
連作障害:あり。同じ土では4年休む
肥料の効かせ方:肥料切れにならないように栽培全期間でこまめに与える
人工授粉:いらない。着果が悪い時はホルモン剤(トマトトーン)を散布してください
コンパニオンプランツ:ニラ、パセリ、マリーゴールド
用意する主な資材
ナスの苗:千両2号、筑陽という品種がおすすめです
肥料:肥料成分が8-8-8の化成肥料が使いやすいです
支柱:180cm以上の支柱を3本
誘引用のひも:枝を支柱に結びつける時に使います
園芸用ハサミ:実を収穫する時に使います

まず初めは、苗を庭に植え付ける前準備として、庭を耕して野菜作りに適した土に改良します。
こちらを参考にして作業を進めてください。

1.苗を用意します

ナスの苗を用意する方法は、自分でビニールポットなどにタネまきをして育てるか、ホームセンターの園芸売り場やインターネットの通信販売などで苗を購入します。

タネから育てる時は、5月の苗の植え付けに間に合うようにタネまきをしてください。
タネの発芽は発芽温度が高く、温度管理や育苗に手間と時間がかかるのでお店で苗を購入した方が発芽の失敗がないので簡単です。

もし、前年にナスなどのナス科の野菜を育てた同じ土で今年も育てる場合は、ナスはナス科の野菜と連作をすると病気にかかりやすくなるので接ぎ木苗を購入しましょう。


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タネから苗を育てようと考えている方は、こちらを参考にしてください。

苗を購入する場合は、こちらを参考にして良い苗を選んでください。

ナス苗

2.苗を庭へ植えつけます

ナスは寒さに弱いので5月上旬頃の暖かい気候になったら苗をしっかりと耕した庭へ植えつけます。
(植えつけに適した苗は本葉が5~6枚になったものです。)

注意:庭で育てる時は、ナスの苗を植え付ける前までに必ず苦土石灰でpHを中和して、元肥の肥料を土に混ぜ合わせ土壌を整えてください。
苦土石灰は植え付け2週間前に1m2あたり150g(土の表面が薄ら白くなる程度)、堆肥は1m2あたり3kg、肥料は有機質肥料や化成肥料を1m2あたり150gくらいを目安とします。

植えつける時は、畝の高さを10cm、株と株との間隔は30cm離してください。
植え付けが終わりましたら、たっぷりの量の水やりをしましょう。

庭への植えつけ方法は、こちらに詳しく書いてありますので参考にしてください。

水やりは朝や昼が適していますが、特に時間帯を気にしなくても大丈夫です。
土の表面が乾いている事に気が付いたら、その都度水を与えてください。

日当たりの関係がありますが、

  • 春は朝の時間帯
  • 夏は朝から夕方の時間帯

に、水やりをしなければ野菜がしおれてしまうと思います。

ナスは、水が不足すると生育が極端に悪くなるので、1回の水やりで大量に与えましょう。また、日当たりが悪いとさらに生育が落ちやすくなります。

また、地面にマルチシートを敷いていない場合は、わらや腐葉土などを地面に敷いて、雨が降った時の土のはね返りによる病原菌の感染予防や日差しによる土の乾燥を防ぐ対策を行うと、根の張りが良くなり丈夫な株に生長します。

ナスの苗を庭へ植えつけ

3.支柱を立てて誘引します

まずは、支柱を1本立てましょう。誘引とは風が吹いたりした時に苗が倒れないようにするための作業で、誘引するときは、茎に食い込まないように気をつけて柔らかいひもを使って8の字の形にして支柱と茎を結びつけます。

ナス(誘引)

4.整枝(わき芽かき)をします

ナスはわき芽を活用して収穫量を増やします。

わき芽とは、茎と葉のつけ根から伸びてくる若い芽のことで、苗が生長していく過程で次から次へとわき芽が伸びてくるようになります。

1番最初に咲く花(1番花)の直下のわき芽は、支柱2本仕立てにする場合はわき芽を1本伸ばし、支柱3本仕立てにする場合はわき芽を2本伸ばします。それ以外のわき芽は生長の妨げになるのですべて摘み取ってください。

わき芽を何本か伸ばすと実の収穫数が増えますが、わき芽の本数を多くし過ぎると実の方に栄養が回らなくなるので注意しましょう。ナスは主枝と1~2本のわき芽を育てていき、不要なわき芽は早めに摘み取ってください。

↓わき芽を1本伸ばしているところ↓
ナス(わき芽を1本伸ばしているところ)

↓わき芽かき前↓
ナス(わき芽かき前)

↓わき芽かき後↓
ナス(わき芽かき後)

5.追肥をします

苗を植えつけた後、1番花が咲いて結実して実が大きくなり始めた頃から、1m2あたり30gの化成肥料を定期的(2週間に1回の頻度)に肥料を与えます。
ナスは肥料をたくさん好む野菜なので多めに与えて肥料切れしないようにしましょう。

生長点付近の葉は紫色をしているのが正常です。もし紫色が薄い場合は肥料が少ないので多めに与えて様子をみてください。また、花が咲いても落花したり枝の生長が思わしくない場合も肥料切れの状態になっていることが多いです。

追肥をする方法は、マルチシートをめくるか野菜が植えつけてあるマルチシートの穴からスプーンなどを使って肥料をうねの脇にまいてください。

追肥をする方法は、こちらを参考にしてください。

肥料が効きすぎているかの判断は、こちらを参考にしてください。


N-P-K=8-8-8で栄養素がバランスよく配合されているので使いやすい化成肥料。値段が安いので広い栽培面積での野菜作りに最適です。

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6.支柱を立てます

初めに支柱を1本立てましたが、わき芽を伸ばすので支柱を追加します。主枝を1本・側枝(わき芽)を1本伸ばす時は支柱を2本仕立てにして誘引し、主枝を1本・側枝(わき芽)を2本伸ばす時は支柱を3本仕立てにします。
※特にこだわりがなければ3本仕立てにして着果数を多くするのがおすすめです。

支柱の立て方は、支柱を真っ直ぐに数本立てるか、伸びている枝の本数に合わせて支柱を2~3本組でわき芽を伸ばしたところに合わせて交差させて立てます。支柱の長さは150cmくらいがおすすめです。
※支柱は100円ショップでも購入できます。

枝を支柱に誘引する時は、ビニールひものような柔らかいひもを8の字の形にして枝に食い込まないように、少し余裕を持たせて支柱と枝とを結びつけてください。
(誘引とは強風が吹いた時などに苗が倒れないようにする作業のことです。また、誘引をすると日当たりや風通しを改善できる効果もあります。)

もし、支柱の先端まで枝が伸びてしまった時は、それ以上の長さを支柱に誘引できないので枝の先端を切ってください。枝を切ることにより栄養を実に送ることができます。

支柱の仕立て方については、こちらを参考にしてください。

ナス支柱を2本仕立てで誘引

7.花が咲きます

ナスの苗を定植してから1カ月くらい経過すると花が咲き始めます。
※ナスは1つの花に雌しべ(めしべ)と雄しべ(おしべ)をもった両性花なので、人工授粉しなくても実がつくのでそのまま育ててください。

ナスは雌しべと雄しべの長さで肥料が多いか少ないか判断できます。雌しべと雄しべの見分け方は、花の中心にある細長く白くて先端が緑色なのが雌しべ、その周りにある黄色いのが雄しべです。

追肥している肥料の量が正常な場合の目安として下の写真で説明すると、黄色い方よりも白い方が長くなっている長花柱花の状態になっていたら肥料の量は適性で実は順調に育っています。

その逆に、短花柱花(雌しべが雄しべよりも短くなっている)の状態になっていると落花しやすくなります。

もし、花が咲いても実を付けずに落ちてしまう場合は、肥料、水やり、日当たりが適切か確認して対策を行ってください。

  • 肥料は多めに与える
    ナスは肥料をたくさん好みます。茎が細かったり花が小さく淡い色の時は肥料を多めに与えましょう。
    また、雌しべよりも雄しべの方が長くなっていると短花柱花の状態で肥料が少ないです。受粉がされにくくなり落花の原因になります。
  • 水やりはたっぷりと与える
    ナスは水をたくさん吸収して実が大きくなります。水やりは毎日たくさんの量を与えましょう。
  • 日当たりを良くする
    ナスは日当たりが良い場所を好みます。他の野菜の陰になっていないか確かめましょう。

ナスの花

また、ナスの花が咲いた時に草勢が健全かどうか確認する方法があります。開花した花の茎の上方にはつぼみと5枚くらい葉があれば健全ですが、それよりも葉の枚数が少ないと草勢が弱いので追肥が必要です。

ナスの害虫対策

ナスは害虫による被害は多く、特に気をつけたいのがカメムシによる吸汁被害です。

カメムシは野菜全般(ナス、ピーマン、キュウリ、カボチャ、エダマメ、じゃがいも)に寄生する害虫で、その中でもナスはよく寄ってくる野菜に含まれます。

少しくらいの数ならカメムシをピンセットで捕まえて捕殺すれば大丈夫ですが、たくさんの数いるとすべて捕殺することは難しく手に負えないので、薬剤を撒くなどして対策を行ってください。
※カメムシが大量発生しているとナスの生長が著しく悪くなるので早めに対策を施しましょう。

おすすめの薬剤についてはこちらを参考にしてください。

↓ナスに寄ってきて野菜の汁を吸うカメムシ。↓
カメムシによるナスの実の害虫被害

8.収穫します

花が咲いてから約3週間くらい経過したら収穫できる実の大きさになります。

実もの野菜は収穫する時の熟度がとても大切です。ナスは完熟した実ではなく未熟な実を収穫する実もの野菜なので、収穫が遅くなると皮や実が固くなり味も落ちるので注意してください。実が10cmくらいの大きさになったら早めに採って株を疲れさせないようにすれば多収穫可能です。特に1番果は早く収穫しましょう。

8月上旬頃になると株が弱り収穫は一度終わりますが、更新剪定(こうしんせんてい)を行うと秋まで収穫が可能です。更新剪定の方法は、草丈が地表から50cmの高さとなるように枝に2~3枚葉を残してその他の枝を切り落とし、スコップを土に突き刺してところどころ根を切り追肥をすると、次第に新しい枝が生えてきて花が咲いて10月まで秋ナスが収穫できるようになります。

ナスはエネルギーが少ないのでダイエットをする為に食べることにもおすすめです。
また、血圧を下げたり、免疫力を高める作用もあります。
ナスの収穫

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