野菜や花の生長に必要なもの

野菜や花が生長する仕組み

野菜や花などの植物は、大きく分けると、根、葉、茎の3つから成り立っています。

植物の生長に必要なもの

根の役割
土の中にある肥料などの養分や水、空気を吸収します。
また、植物が倒れないように支える役割もあります。
葉の役割
太陽の光を利用して、水と二酸化炭素から光合成を行い、植物が生長する為に必要となる栄養分(糖)を作り出します。
また、水分を蒸散させて、植物の温度の調整も行います。
茎の役割
根から吸い上げた養分や水を、植物全体へ供給する役割があります。

植物が大きく生長するには、葉が太陽の光をいっぱい受けて光合成を行うこと、根を大きく張って土の中から肥料の養分と水、そして空気を吸収することが大切になって きます。

このどれかの働きが上手くいかなくなると、茎が細くひょろひょろしたり、葉が枯れ出したりして、植物の生長は止まってしまいます。

野菜を健全に生長させる為に、ここでは、植物が生長するのに必要となる、太陽の光、水、土、肥料についてみていきましょう。

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太陽の光について

多くの植物は、太陽の光が当たらなければ大きく育つことができません。

どうしてかというと、植物に光があたることにより、生長する為に必要となる炭水化物を自ら作りだしてエネルギーを得ているからです。

ですので、日陰で育てるよりも日なたで育てた方が大きく生長するようになります。
(光が不足すると、茎の節間が大きくなりひょろひょろと伸びる傾向があります。)

しかし、すべての植物が日なたを好むわけではありません。
日陰を好むものもあれば、半日陰を好むものもあります。
植物に適した光が当たる環境で育てることが大切になってきます。

また、植物を大きく生長させる為には温度も関係してきます。
夏に育てないといけない植物は、冬には育てられません。
また、冬に育てる植物は、夏には育ちません。

暑さでしおれてしまったり、寒さで根が傷んでしまったりしますので、どの季節に育てるのが適切なのかをよく調べてください。

水について

水やりは、夏の季節は1日2回以上、春や秋などは1日1回与えれば大丈夫です。

水は植物の生長に必要となるものなので、たくさん与えればいいというわけではありません。
水やりのコツは、基本的には土の表面が乾いた時に与えてください。

植物は、根から養分と水の他に空気を吸収していますので、水を与えすぎてどの時間帯でも土が湿った状態になってしまうと、根が空気を吸収することができなくなり、枯れてしまう原因になります。

しかし、植物は葉から水分を蒸散して温度を調整していますので、土があまりにも乾燥しすぎると、水不足になりしおれて枯れてしまいます。

水やりは、季節や気温で与える回数を変えたり、与える量を調整してください。

土について

植物は、根をの中に張って養分や水、空気を吸収して生長していきます。
また、植物自身が強風などにより倒れなくするために大きく根を張る必要があります。

したがって、植物が大きく生長するには根を張りやすい土が必要になります。

根を張りやすい土とは、土と土の間に隙間がある団粒構造といっている土です。
団粒構造になっている土は、排水性、通気性ともに優れています。

  • 排水性とは、水はけが良く水がすぐに土にしみ込んでいく土のこと
  • 通気性とは、空気が入りやすいふかふかした土のこと

ですので、植物を大きく育てるには水はけの悪い土は使わないことに注意をしてください。
その他には、pH(酸度)が植物に適した値になっているのかも調べてください。

水はけの悪い土は使わない
水はけのよい土は、水と空気がバランスよく回りますが、水はけが悪い土は空気が土の中に取り込まれなくなります。
植物の根は、土の中から空気を吸収していますので、空気を取りこむことができなくなると根腐れを起こし枯れる原因になってしまいます。
水やりを繰り返していると土の粒子が固まり、水はけが悪い土になってきますので気を付けてください。
pH(酸度)を適切な値に調整する
植物によって異なりますが、多くの植物はpH6.0くらいを好みます。
pHは酸度計で測定できますが、日本のほとんどの土は酸性になっている傾向がありますので土に石灰を混ぜてpHを調整する必要があります。

肥料について

植物は、根から養分を吸収して生長していきますので、肥料をたくさん与えればいいというわけではありません。
肥料の成分は、植物が生長する為に必要な3要素といわれている、窒素、リン酸、カリを与えていくことになります。

この3つの肥料成分の中の窒素をたくさん与えすぎると、葉や茎だけが異常に大きくなって花や実が着きにくい現象が起きてしまいます。
窒素成分を多く与える時期は生育の初期段階ですので、それ以外の時期では窒素、リン酸、カリを植物に適した量となるようにバランスよく与えてください。
窒素を多く与えると根を傷め、植物を枯らす原因になります。

しかし、葉の色が薄い、葉が枯れている、葉が小さいという状態の時は、窒素が不足していますので肥料をたくさん与えてください。

また、肥料は、元肥と追肥という言葉があります。

  • 元肥・・・植物を植え付ける前に、あらかじめ土と混ぜておく肥料のこと
  • 追肥・・・植物を育て始めてからの日数が経過すると元肥の効き目が薄くなりますので、肥料を再投入する作業こと

肥料の種類には、有機質肥料、化成肥料、液体肥料があり、それぞれの種類で特徴が異なりますので使い方が違ってきます。

有機質肥料
元肥に適しています。
ゆっくりと肥料効果が現れますので、植物を植える前にあらかじめ土に混ぜて使います。
化成肥料
追肥に適しています。
肥料効果は速効性があり、液体肥料よりも効き目は長いです。
しかし、たくさん与えすぎると根を傷めます。
液体肥料
プランターで育てる時の追肥に適しています。
速効性は抜群で、肥料を与えたらすぐに肥料効果が現れますが、効き目は長続きしません。

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