初心者でもプランターや狭い庭で簡単に野菜が作れます


家の小さな庭を耕して野菜作りに適した畑にする方法

小石がゴロゴロある小さな庭を畑にする手順

庭を耕して野菜を作る

みなさんは、庭を畑にするには専門的な知識が必要で業者に頼まないとできないのでは、と考えているのではないでしょうか?

庭を畑にすることは、肉体労働になってしまいますがとても簡単にできます。

庭を耕した時に土の質を調べて、野菜作りに適した土になるように土壌改良をします。

良い土の条件とは、

  • 排水性が良い
  • 通気性が良い
  • 水持ちが良い
  • 肥料もちが良い

が挙げられます。

基本的には、畑にしたい場所を耕した後に土を改良して肥料をまくだけの作業です。特に難しい知識は必要ありませんし、野菜は良い土と肥料と水があれば育ちます。
※私は畳1枚にも満たないスペースを耕してミニトマトやキュウリなどを育てて家庭菜園をしていますが毎年枯れずに多収穫できています。

では、どのような場所が畑に適しているのかと言うと、日当たりが良い場所を畑にする事をおすすめします。

まずは、庭を耕して畑にする時に使う菜園道具と肥料などをそろえましょう。

  • くわやスコップなど
    (庭の土を掘る時に使います。)
  • ふるい
    (土と石を分ける時に使います。)
  • 苦土石灰
    (土の酸性度pHを調整する時に使います。)
  • 野菜用の肥料
    (野菜に栄養分を与える為に使います。元肥には有機質肥料が適しています。)
  • 堆肥や腐葉土など
    (庭の土を改良する為に使います。)
  • マルチフィルム
    (土の乾燥を抑えたり、雑草が生えないようにします。)

上記の6点は庭を耕して野菜を育てる為の必要最低限となる資材です。資材の準備が整いましたら下記で説明している庭を畑にする手順を参考にして畑作りにチャレンジしてみてください。


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1.畑にする場所をくわで耕します

畑にしたい場所をくわやスコップなどを使って、地面から30cm位の深さになるまで耕します。
※多くの野菜は日当たりが良い場所を好むので、できるだけ日が当たる場所を探してください。
庭を耕す

2.石と土をふるいを使って分離します

ある程度深い位置まで掘り進んでいくと、たくさんの石が出てくると思います。

サイズが細かい石しか出てこなかった時はそのまま埋め戻しても構いませんが、ある程度サイズが大きい石が出てきた時は、ふるいを使って石と土を分離してください。
ふるいで石と土をわけます

3.石灰肥料(苦土石灰)をまきます

家庭菜園で使う苦土石灰

日本の土壌は、通常何もしていない状態では空から降ってくる雨がカルシウムやマグネシウムを流してしまう影響で酸性に傾いているので、野菜が健康に育つように石灰肥料をまいて酸性度(pH)を調節します。
※酸性度を花や雑草で見分ける場合は、たんぽぽ、クローバー、カタバミが生えていたら弱酸性、スギナが生えていたら強酸性の土です。

家庭菜園で広く使われている石灰の種類としては、消石灰と苦土石灰の2種類があります。

  • 消石灰:生石灰に水を加えたもので水酸化カルシウムが主な成分です。アルカリ分が多く速効性があるのが特徴です。
  • 苦土石灰:ドロマイト鉱石を砕いたものや、炭酸カルシウムや炭酸マグネシウムを混ぜたもので、マグネシウムとカルシウムの成分を含んでいます。アルカリ分は消石灰より少なく緩効性なのでゆっくり効き目が現れます。

どちらの種類の石灰をまいても構いませんが、ゆっくりした効き目がある苦土石灰の方が扱いやすいので苦土石灰をおすすめします。

畑にする為に耕した場所の地表面積1m2(1平方メートル)あたりにつき、苦土石灰を100~200g撒きます。
※土壌のpHが酸性になっていたら必ず石灰を撒いてください。野菜作りに適した酸性度(pH)は6.0~6.5pHくらいです。苦土石灰を土と混ぜ合わせずにそのまま放置しておくと固まってしまいますので、撒いた後は土とよく混ぜ合わせてください。

石灰をまく理由は、土壌を野菜作りに適した酸性度(pH)となるように中和させ、根っこから栄養分を効率よく吸収できるようにすることが主な目的ですが、土壌のカルシウム分が少なくなるとトマトやピーマンでは尻腐れ病という生理障害が起きるようになるので、カルシウム分の補給と土壌の消毒効果で病気にかかりにくくなることも期待できます。

なお、石灰はpHの値を高く(アルカリ性の方向へ傾ける)したい時に使いますが、pHの値を低くしたい場合はピートモスを土に混ぜ合わせるとpHは酸性の方向へ傾きます。

土の酸性度についての詳しい説明はこちらをみてください。

その他の石灰としては、カニ殻やカキ殻を使った有機石灰という商品もあり、カルシウムの他にもいろいろなミネラル分も補給できるので土壌改良が可能です。

↓カニやカキ殻が配合された天然素材の石灰↓
pHの調整とミネラル補給できるすぐ植え石灰


<おすすめの苦土石灰>

商品名:朝日工業 ハイパワー苦土石灰 600g
説明:苦土石灰の他に、ようりん、腐植酸、微量要素も含まれているので土壌改良ができます。おいしい野菜を育てるには土作りから始めましょう。

4.肥料や堆肥・腐葉土などをまきます

苦土石灰をまいてから1週間くらい経過したら、鶏ふん、油かす、草木灰、ぼかし肥料などの動物性や植物性の有機質肥料又は化成肥料(無機質肥料)堆肥や腐葉土などの植物性の有機質、赤玉土や黒土などの用土を撒いて庭の土とよく混ぜ合わせます。

撒く時に気をつけないといけないことは、庭の土質によって投入して混ぜ合わせる堆肥や用土の量を変えることです。

土質は主に、砂質と粘土質があります。庭の土を手で少し取り握ってみて、さらさらして崩れ落ちるものは砂質で排水性が良すぎて、崩れ落ちずに固まったままなら粘土質で排水性が悪い状態です。

畑にする場所の排水性などの土質を改善する為に次のような割合で堆肥や用土を、また、土の中に養分を蓄える為に肥料を撒いてください。

庭の土壌が粘土質で排水性が悪い場合
畑の地表面積1m2(1平方メートル)あたりにつき、動物性や植物性の有機質肥料又は化成肥料を150~300g、堆肥や腐葉土を2kg(5~10L)撒きます。
庭の土壌が砂質で排水性がよい場合
畑の地表面積1m2(1平方メートル)あたりにつき、動物性や植物性の有機質肥料又は化成肥料を150~300g、堆肥や腐葉土を1kg(3Lくらい)、赤玉土や黒土を1kg(3Lくらい)撒きます。
有機質・無機質肥料を撒く理由
野菜は土壌中に栄養分がなければ大きく育たないので、肥料を適量まいて養分を補充する必要があります。
堆肥・腐葉土を撒く理由
植物は根から栄養分と空気を補給するので、土の排水性や通気性が悪いと空気が補給できなくなり枯れてしまいます。堆肥・腐葉土は、硬い土をふかふかにしたり微生物の働きを促進させる為に使用します。なお、完熟していない状態の堆肥や腐葉土を使うと病気や害虫の被害にあいやすくなるので気をつけてください。堆肥や腐葉土の代わりに無菌のバーミキュライトやピートモスを撒いても構いません。
赤玉土・黒土を撒く理由
庭の土の保水性を良くして水もちと肥料もちを改良します。赤玉土や黒土の代わりにバーミキュライトやピートモスを撒いても構いません。

土についての詳しい説明はこちらをみてください。

↓有機質肥料は、野菜の根にやさしく微生物の働きを活発にさせます。↓
ぼかし肥料

↓腐葉土は、土をふかふかにして排水性などを改善する役割をします↓
腐葉土

↓ぼかし肥料や腐葉土・堆肥をまき終わった後の状態。有機質が投入されたので土が黒色になりました。↓
肥料を混ぜた後


元肥に最適なおすすめの有機質肥料

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5.畝(うね)を作ります

畑に苗を植え付けやり、タネをまく場所の地面の表面を10~30cm程盛り上げて畝を作ります。
※畝の高さは野菜によって異なり、特に、根もの野菜は高めにします。

畝の幅の目安ですが、野菜と野菜との間の距離を30~40cmくらい空けて苗を植え付けていくので、畝の横幅は野菜を1列で植え付けていく場合は40cmくらい、2列で植え付けていく場合は70~80cmくらいが適しています。

畑の環境によっては、畝を作った後に、透明や黒色のマルチフィルムをかぶせて地面を覆ってください。
※マルチフィルムはの色は、透明や黒色の他には、緑色、白色、銀色などがありますが、一般的に使われている色は透明と黒色です。

  • 透明のマルチフィルム:地表に光を取り入れて、土の乾燥を防いで土の温度を上げることができます。主に、気温が低い冬や春の季節で使いますが雑草は生えやすいです。
  • 黒色のマルチフィルム:地表への光を遮断して、土の乾燥を防いだり、土の中の害虫を防いだり、雑草は生えにくくなります。
  • 銀色のマルチフィルム:アブラムシ対策用のマルチです。アブラムシはキラキラしたものにはよってこない習性があります。

このように、マルチフィルムで地面を覆うことによって、雑草が生えないようにする、冬や春先で気温が低い時に土の温度を上げる、真夏の土の乾燥を抑え湿度を保つといった効果により、根の生長が良くなり収穫量が増えたり、収穫期間が長くなったりします。

また、雨が降った時の土の跳ね返りによる病害を防いだり肥料が流されるのを抑えるという効果も期待できます。

マルチフィルムを固定する時は、マルチフィルムの端に土をかぶせたり、マルチ押さえという杭などを打ち込んで飛ばないようにしてください。

マルチフィルムを使わずに、稲わらやもみ殻を敷いたり、庭の雑草を刈った時の草を敷いたりしても同じような効果があります。

↓黒いビニールシートがマルチフィルムです↓
マルチシートをかぶせた後

ここまで説明してきました庭をくわで耕してからマルチフィルムで地面を覆うまでの一連の作業をすべて行えば、土壌改良は完了し庭に野菜のタネまき・苗を植えつける為の前準備ができ上がりました。

庭の畑の準備が整いましたら、次は野菜の苗やタネの準備を始めてください。野菜の苗やタネはホームセンターやインターネットショッピングの園芸店、その他ではタネのみなら100円ショップでも購入できます。

苗やタネについて知りたい方は、こちらを参考にしてください。

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