プランターを使ってつるなしインゲンの育て方

プランターの家庭菜園(つるなしインゲンの収穫) 

市民農園を借りなくてもプランターを使えば家庭菜園を楽しむことができます。つるなしインゲンの育て方を覚えて家庭菜園を始めてみませんか。

菜園道具の揃え方、タネ撒き、苗の植え付け、追肥、収穫までのつるなしインゲン栽培で行う作業方法をわかりやすく解説しています。

目次

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1.つるなしインゲンを育てる為の前準備

つるなしインゲンの種まきと収穫時期

インゲンの体への効用
βカロテン当量:590μg(可食部100gあたり)
インゲンのβカロテンの値は基準値には達していませんが食べる量が多いので緑黄色野菜に分類されています。
また、ビタミンC、ビタミンB、食物繊維、ミネラル(カルシウム、カリウム、マグネシウムなど)が豊富に含まれている健康に良い野菜です。
ビタミンCは美肌効果、ビタミンBは糖質などエネルギーに変えるのに必要なもの、食物繊維は腸の働きを促進する効果があります。
つるなしインゲンの基本栽培情報
難易度:簡単
野菜の分類:マメ科
日当たり:日なたが良い
プランターの深さ:15cmくらいの浅型で良い
栽培に適した時期:4~8月
タネまき:4~6月(初心者の方でもタネから簡単に育てられます。)
苗の植付け時期:4~6月
収穫時期:6~8月
連作障害:あり。同じ土では2年休む
人工授粉:いらない
収穫量:30さやくらい
用意する主な資材
つるなしインゲンのタネ:サクサク王子、さつきみどり2号という品種がおすすめです
プランター:深底タイプでなくても大丈夫です
培養土:元肥入りで団粒構造になっているもの
肥料:肥料の表面がコーティングされている被覆肥料や速効性の液体肥料が使いやすいです
支柱:不要
園芸用ハサミ:さやを収穫する時に使います

まず初めは、タネを撒いたり苗を植え付ける前準備として、野菜作りに適したプランターと土を用意します。

こちらを参考にして進めてください。

注意:1回使った土をもう1度利用する時はそのまま使うのではなく、苗を植え付ける前に苦土石灰でpHを中和して、元肥とする肥料を土に混ぜ合わせてください。

苦土石灰は土の表面が薄ら白くなる程度、肥料は有機質肥料化成肥料をスプーン1~2杯くらいを目安とします。

<おすすめの培養土>

商品名:アイリスオーヤマ ゴールデン粒状培養土 14L GRBA-14
説明:保水性・通気性・排水性に優れており野菜栽培に適した粒状の培養土です。一般的な培養土よりも野菜の根は張りやすいので生育が良いのが特徴。初心者さんでも扱いやすい加熱殺菌処理済みで清潔な土です。

<おすすめのプランター>

商品名:アイリスオーヤマ レリーフプランター650
説明:ベランダ栽培におすすめの長方形でスノコ付きのプランターです。特にベランダにプランターを置くスペースが狭い方に最適なプランターです。小柄なプランターですがしっかり育てられます。この大きさで土は15L程入り、密集しますがジグザグに植え付ければつるなしインゲンの苗は4カ所植え付けられます。

つるなしインゲンのタネはこちらの楽天市場の日光種苗のショップからでも購入できます。

 

2.タネや苗を用意します

タネまきをして苗を育てるか、ホームセンターやインターネットの通信販売などを利用して苗を購入します。

インゲンはタネから簡単に育てることができる野菜なので、タネから育てることをおすすめします。

タネから育てる時は、インゲンは寒さに弱いので寒さが和らいだ4月下旬頃になったらプランターに点まきで直接まくか、ビニールポットにまいて日当たりが良い場所で育てます。3月などの気温がまだ低い時期にインゲンのタネをまいても発芽せずに腐敗するだけなので注意してください。

また、古いタネは新しいタネよりも発芽する確率が低くなったり発芽後は生長が悪いことがあるので注意してください。

夏の季節の高温時に開花すると花が咲いただけでさやが着かないことがあります。花が咲くまでに1カ月くらい掛かるので、遅くても6月中旬までにはタネまきを終え発芽させましょう。

前回マメ科を育てた土でインゲンを育てると連作障害といって病気に掛かりやすくなります。同じマメ科の野菜を育てる時は新しい土を使うか、2年後に育てるようにしましょう。

タネを発芽させて育苗しようと考えている方は、こちらを参考にしてください。

普段の水やりは朝や昼が適していますが、特に時間帯を気にしなくても大丈夫です。土の表面が乾いていることに気が付いたら、その都度水を与えてください。

日当たりの関係がありますが、

  • 春は朝から昼の時間帯
  • 夏は朝から夕方の時間帯

に水やりをしなければ野菜がしおれてしまうと思います。苗が生長していって花が開花した時に土が乾燥するとさや着きが悪くなるので水やりをしっかり行いましょう。

タネをプランターへ直まきする場合はタネが鳥に食べられるので、発芽するまではペットボトルの切れ端などをタネにかぶせて鳥に食べられないように保護してください。
つるなしインゲン(ペットボトルをタネにかぶせる)

苗を購入する場合は、こちらを参考にして良い苗を選んでください。

つるなしインゲン苗

3.苗をプランターへ植えつけます

プランターへタネを直まきした方は、苗をプランターに植えつける作業はありませんので、次の項(1-4.追肥をします)に進んでください。

気温が暖かい5月上旬頃になったら、日当たりが良い場を選びプランターへ1カ所に1苗、又は2苗ずつ植えつけます。その時、1カ所ごとの間隔は15cm程離してください。
(植えつけに適した苗は、本葉が4~5枚になったものです。)

苗の植え付け直後はたっぷりと水を与え根がしっかり張るまで乾燥させないようにしましょう。

プランターへの植えつけ方法は、こちらに詳しく書いてありますので参考にしてください。

つるなしインゲンの苗をプランターへ植えつけ

4.追肥します

プランターへタネを直まきした時は本葉が数枚くらいついた頃から、苗を植えつけた時は植え付けてから1週間後から定期的(1~2週間に1回)に肥料を補充します。

インゲンはマメ科なので根っこに根粒菌(こんりゅうきん)が住みついて、空気中の窒素を利用して土壌中で自ら窒素肥料を作りだしてくれるので、窒素成分の肥料に関しては少なめに与えればいいでしょう。葉の色が全体的に黄色っぽくなってきたら肥料切れですので様子を見ながら与えてください。

追肥は、窒素成分よりも根の生長に必要なカリと実の生長に必要なリン酸が多く含まれた速効性の液体肥料を水やりの代わりとして与えるか、又は緩効性の化成肥料をスプーン1杯くらい与えていきましょう。

追肥をする方法は、こちらを参考にしてください。

肥料が効きすぎているかの判断は、こちらを参考にしてください。

注意:窒素成分を過剰に与えると、つるボケといって茎はどんどん伸びて葉は大きく茂っていきますが、実が大きく育たないという症状が現れます。窒素成分の与えすぎには気をつけましょう。

↓インゲンの根についた丸い形は根粒菌によるもの。窒素が豊富です。↓
インゲンの根の根粒菌

<おすすめの液体肥料>

商品名:ハイポネックス原液 800ml
説明:価格が安く野菜以外にもいろいろな植物に使うことができるコストパフォーマンスに優れた万能タイプの液体肥料です。野菜に使う時は原液を水で500倍に薄めて1週間に1回水やりの代わりとして使います。

<おすすめの化成肥料>

商品名:サンアンドホープ いもの肥料 500g
説明:窒素よりも、カリ・リン酸が多く配合されている肥料なので、つるボケになりやすいマメ科のつるなしインゲンを育てるのに適しています。

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5.花が咲きます

苗を定植してから1カ月くらい経過すると白い花が咲き始めます。花が咲いた後2週間くらい経つと収穫できる実の大きさに生長します。

インゲンは1つの花に雌しべ(めしべ)と雄しべ(おしべ)を持った両性花なので人工授粉は必要ありません。

但し、花が咲いた時に高温で乾燥が続くと、さや着きが悪くなったり、さやの長さが小ぶりで大きくならなかったり、さやが曲がったりします。乾燥させないように忘れずに水やりをしましょう。特に8月に花が咲くようにタネまきをした方は気をつけてください。

つるなしインゲンの花

6.つるなしインゲンの害虫対策

マメ科のインゲンは、肥料(窒素成分)を多く与えすぎるとアブラムシが大量発生することがあります。

気温が暖かくなってきたりつるなしインゲンが生長してくるとアブラムシは少し寄ってきますが、普通に育てていればアブラムシが大量発生することはありません。

アブラムシはインゲンの汁を吸って大きくなっていきます。このままにしておくとインゲンの生育が悪くなるので、薬剤を散布するか、ピンセットで潰すかして早めに駆除をしてください。アブラムシを駆除した後は数日間は肥料を与えるのは控えましょう。

また、カメムシが寄ってきて卵を産みつけていくので葉の裏に卵がないか確認してくだださい。

おすすめの薬剤についてはこちらを参考にしてください。

↓インゲンのさやに大量にこびりついているアブラムシ。駆除しないとどんどん増殖して手に負えないくらいに増えていきます。
つるなしインゲンに発生したアブラムシ

↓インゲンの葉の裏で卵からふ化したカメムシ。
つるなしインゲンの葉の裏でふ化したカメムシ

7.収穫します

実もの野菜は収穫する時の熟度がとても大切です。インゲンは未熟な実を収穫する実もの野菜で、さやの長さが10cm以上になり、さやの中のマメが膨らんだら収穫します。
※さやを大きくしようとして収穫時期を遅くすると、皮が硬くなったり株が弱るので気をつけましょう。

収穫期間は2週間程度で、1株から30個程のインゲンのさやが収穫できます。特にタネ撒きから収穫までの間は、肥料(窒素成分)の与えすぎに気をつければ害虫被害もなく順調に栽培できるので、採りたてのシャキシャキとしたインゲンを味わってみてください。
つるなしインゲンの収穫

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