1.プランターを使ってピーマンの育て方

1-1.ピーマンを育てる為の前準備

ピーマンの苗の植え付けと収穫時期

ピーマンの体への効用
βカロテン当量:400μg(可食部100gあたり)
ピーマンのβカロテンの量は緑黄色野菜の基準に達していませんが、食べる量が多いので緑黄色野菜とされており、βカロテン、ビタミンC、ビタミンEなどの栄養素が含まれています。
それぞれの栄養素の働きにより、抗酸化効果、皮膚や粘膜を正常に保つ、美肌効果、血行促進が期待できます。
また、食物繊維がしっかりしているのでビタミンCは熱に強く、血液をサラサラにする効果があるピラジンという栄養素が含まれています。
なお、ピーマンは緑色の未熟果を食べる野菜ですが、完熟すると緑色から赤色に変化します。完熟させた実の方が栄養は多く含まれます。
ピーマンの基本栽培情報
難易度:普通
野菜の分類:ナス科
日当たり:日なたが良い
プランターの深さ:最低でも土が15cm以上入るものを用意してください
栽培に適した時期:3~10月
タネまき:3~4月(初心者の方はタネから育てるのは少し難しいです。)
苗の植付け時期:4~6月
収穫時期:7~10月
収穫量:30個くらい
連作障害:あり。同じ土では3年休む
人工授粉:いらない
コンパニオンプランツ:ニラ
用意する主な資材
ピーマンの苗:京みどり、京波という品種がおすすめです
プランター:深底タイプでなくても大丈夫です
培養土:元肥入りで団粒構造になっているもの
肥料:肥料の表面がコーティングされている被覆肥料や速効性の液体肥料が使いやすいです
支柱:50cmくらいの支柱を1本
誘引用のひも:枝を支柱に結びつける時に使います
園芸用ハサミ:実を収穫する時に使います

まず初めは、タネを撒いたり苗を植え付ける前準備として、野菜作りに適したプランターと土を用意しましょう。
こちらを参考にしてください。

<おすすめの培養土>

商品名:アイリスオーヤマ ゴールデン粒状培養土 14L GRBA-14
説明:保水性・通気性・排水性に優れており野菜栽培に適した粒状の培養土です。一般的な培養土よりも野菜の根は張りやすいので生育が良いのが特徴。初心者さんでも扱いやすい加熱殺菌処理済みで清潔な土です。

<おすすめのプランター>

商品名:アイリスオーヤマ レリーフプランター650
説明:ベランダ栽培におすすめの長方形でスノコ付きのプランターです。特にベランダにプランターを置くスペースが狭い方に最適なプランターです。小柄なプランターですがしっかり育てられます。この大きさで土は15L程入り、ピーマンの苗は2つ育てられます。ウォータスペースを少しだけ確保できるように土を入れてください。

 

1-2.苗を用意します

ピーマンの苗は自分でタネを撒いて育てるか、ホームセンターやインターネットの通信販売などで苗を購入しましょう。

タネから育てる場合は、発芽温度が20~30℃と高く温度管理や育苗に手間と時間(約2カ月間)がかかるので園芸店で苗を購入した方が発芽の失敗がないので簡単です。

※新品の土を使用せずに前年ピーマンなどのナス科の野菜を育てた同じ土で今年も育てる場合は、ピーマンはナス科の野菜と連作をすると病気にかかりやすくなるので接ぎ木苗を購入しましょう。

ピーマンの苗はこちらの楽天市場のショップからでも購入できます。

タネから苗を育てようと考えている方は、こちらを参考にしてください。

苗を購入する場合は、こちらを参考にして良い苗を選んでください。

ピーマン苗

1-3.苗をプランターへ植えつけます

ピーマンは寒さに弱いので、暖かくなった5月上旬頃に日当たりが良い場所を選んで苗をプランターへ植えつけます。
(植えつけに適した苗は、花のつぼみがつきはじめたものです。)

注意:野菜を1回育てた土をもう1度利用する時はそのまま使うのではなく、苗を植え付ける前に苦土石灰でpHを中和して、元肥にする肥料を土に混ぜ合わせてください。

苦土石灰は土の表面が薄ら白くなる程度、肥料は有機質肥料化成肥料をスプーン1~2杯くらいを目安とします。

苗の植え付け間隔は20cm以上離して、植え付け直後は水をたっぷり与えましょう。

プランターへの植えつけ方法は、こちらに詳しく書いてありますので参考にしてください。

普段の水やりは朝や昼が適していますが、特に時間帯を気にしなくても大丈夫です。
土の表面が乾いている事に気が付いたら、その都度水を与えてください。

日当たりの関係がありますが、

  • 春は朝から昼の時間帯
  • 夏は朝から夕方の時間帯

に、水やりをしなければ野菜がしおれてしまうと思います。

ピーマンは水不足で土が乾燥したり日照不足に見舞われると受粉せずに落花しやすいので、日当たりが良い場所で水やりは確実に行って育てましょう。

ピーマンの苗をプランターへ植えつけ

1-4.支柱を立てて誘引します

支柱の仕立て方は、支柱を普通に数本立ててください。生長した苗の草丈は50cmくらいなので支柱の長さは50cmくらいあれば大丈夫です。
※支柱は100円ショップでも購入できます。

茎を支柱に誘引する時は、ひもを8の字にして少し余裕を持たせて支柱と茎とを結びつけてください。
(誘引とは苗が倒れないようにする作業のことです。また、誘引をすることにより日当たりや風通しを良くできる効果もあります。)

ピーマン(誘引)

1-5.追肥をします

苗を植えつけた後1週間後から定期的(1~2週間に1回)に肥料を与えます。

ピーマンは肥料の量は多めで効き目に速効性がある液体肥料を水やりの代わりとして与えるか、又は化成肥料をスプーン1~2杯程度で構いませんが、肥料切れになると花が咲いてもつぼみが枯れ落ちるので様子を見ながら与えてください。
※第1果(一番初めの実)が収穫できる大きさになったら、少し多めに追肥していくのがコツです。私の経験では、ピーマンの追肥の量はミニトマトを基準にすると約2倍の肥料が必要です。

追肥をする方法は、こちらを参考にしてください。

肥料が効きすぎているかの判断は、こちらを参考にしてください。

<おすすめの液体肥料>

商品名:ハイポネックス原液 800ml
説明:価格が安く野菜以外にもいろいろな植物に使うことができるコストパフォーマンスに優れた万能タイプの液体肥料です。野菜に使う時は原液を水で500倍に薄めて1週間に1回水やりの代わりとして使います。

<おすすめの化成肥料>

商品名:住友化学園芸 マイガーデン ベジフル 700g
説明:肥料の3要素(窒素・リン酸・カリ)以外に有機質とマグネシウムも少し入っていて野菜に優しい緩効性で粒状の化成肥料(被覆肥料)です。この肥料はプランターへばら撒くだけの簡単作業と温度変化で溶ける量が変わり無駄がなく家庭菜園の初心者さんでも扱いやすいです。

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1-6.整枝(わき芽かき)をします

わき芽とは、苗が生長していくと茎と葉のつけ根から伸びてくる芽のことで、わき芽が伸びると葉が茂り花が咲き実ができます。

ピーマンは1番最初に咲く花(1番花)のすぐ下のわき芽を2本伸ばし、主枝とわき芽2本の全部で3本のみ伸ばし、それ以外のわき芽はすべて取り除きます。

わき芽を増やすと収穫量が増えますが、わき芽の本数を増やし過ぎると、わき芽の生長に栄養を使われるようになり実が大きくならなくなるので2本が限度です。

↓わき芽かき前↓
ピーマン(わき芽かき前)

↓わき芽かき後↓
ピーマン(わき芽かき後)

1-7.花が咲きます

苗を定植してから1カ月くらい経過すると花が咲き始めます。

ピーマンは1つの花に雌しべ(めしべ)と雄しべ(おしべ)を持った両性花なので、そのまま何もしなくても自家受粉して実は大きくなっていくので人工授粉をする必要はありません。

花が咲いた後2~4週間経つと収穫できる実の大きさになります。定植後の苗の生長状態によっては実の重さで枝が折れるので支柱を追加して支えてください。

花が咲いた時の注意点

花が咲いてもすぐに落花してしまうようなら肥料と土の水分が少ないことが考えられます。

また、実が小さいうちに柄が黄色くなって枯れ落ちる時は肥料が少ないです。

その様な状況になったら、肥料をたくさん与えて土も乾燥させないように水やりもしましょう。ピーマンは病害虫の被害は少ないので日当たりがよい場所で、肥料と水やりを適切に行えば多収穫できます。

↓ピーマンの花
ピーマンの花

↓花が咲いた後にすぐに枯れ落ちた実
花が咲いた後に枯れ落ちた実

1-8.ピーマンの害虫対策

ピーマンが生長するとカメムシやタガコガが寄ってくるようになります。

カメムシやタバコガは葉の裏に卵を産みつけるので数日するとふ化してしまいピーマンの生長が悪くなります。

もし、実に穴が開いていたらタバコガの幼虫の仕業です。少しくらいの数の虫ならピンセットで取り除けば大丈夫ですが、たくさんのピーマンに穴が開いていたら薬剤を撒くなどして早めに対策をしてください。そのままにしておくと穴だらけにされて収穫できなくなります。

また、カメムシは葉の裏に隠れているので見つけにくい害虫ですが、大量発生しているとピーマンの生長が悪くなるので葉の裏側を定期的に確認してカメムシがいたら捕殺した方がいいです。

おすすめの薬剤についてはこちらを参考にしてください。

↓ピーマンの茎から汁を吸っているカメムシ↓
大量発生したカメムシ

1-9.収穫します

実もの野菜は収穫する時の熟度がとても大切です。ピーマンは未熟な実を収穫する実もの野菜なので、実の長さが7cmくらいになって緑色のままの状態で収穫してください。

ピーマン栽培の難易度は特に難しくはなく、気温が低くなければ次から次へと花が咲いて9月までに上手くいけば30個以上収穫が可能です。

ピーマンは辛味種のトウガラシから辛さを取り除いた野菜で、赤く熟す前の緑色の時に実を収穫するのが一般的です。しかし、辛さを取り除いたといっても、受粉の時に水不足などのストレスが加わると辛味成分が増えて辛めのピーマンができるので気をつけましょう。

ピーマンの収穫

注意:収穫が遅れて、実が熟しすぎると赤く色が変わってしまいます。ピーマンは収穫期間が長く多収穫できるので、株を疲れさせない為にも早めに収穫することをおすすめします。

↓赤く完熟してしまったピーマン。辛さは特になく緑色のピーマンよりも栄養は多く含まれます。↓
実が完熟して赤くなったピーマン

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