1.プランターを使ってキャベツの育て方

1-1.キャベツを育てる為の前準備

キャベツの種まきと収穫時期

キャベツの体への効用
ビタミンK:78μg(可食部100gあたり)
キャべツは、ビタミンCやビタミンU、ビタミンKが豊富に含まれている淡色野菜です。
ビタミンCは美肌効果、ビタミンU(キャベジン)は胃の状態を整える、ビタミンKは骨を丈夫にする効果があります。
ビタミンCやビタミンUは熱に弱いので、生のまま食べると効率よく栄養素を摂取できます。
また、ビタミンUは芯付近、ビタミンCは外側の葉に多く含まれています。無農薬で作ったキャベツは外側の葉も食べるようにしましょう。
キャベツの基本栽培情報
難易度:簡単
野菜の分類:アブラナ科
日当たり:日なたが良い
プランターの深さ:15cmくらいの浅型で良い
栽培に適した時期:7~翌年2月
タネまき:7~9月(初心者の方でもタネから簡単に育てられます。)
連作障害:あり。同じ土では2年休む
人工授粉:いらない
収穫時期:11~翌年2月
用意する主な資材
キャベツのタネ:おてがるキャベツ(金系201号)、極早生のサラダキャベツ(アーリーボール)という品種がおすすめです
プランター:普通サイズのプランター
培養土:元肥入りで団粒構造になっているもの
肥料:肥料の表面がコーティングされている被覆肥料や速効性の液体肥料が使いやすいです

まず初めは、タネを撒いたり苗を植え付ける前の準備として、野菜作りに適したプランターと土を用意します。
こちらを参考にしてください。

※前回アブラナ科を育てた土でキャベツを育てると連作障害といって病気に掛かりやすくなります。同じアブラナ科の野菜を育てる時は新しい土を使うか、2年後に育てるようにしましょう。

<おすすめの培養土>

商品名:アイリスオーヤマ ゴールデン粒状培養土 14L GRBA-14
説明:保水性・通気性・排水性に優れており野菜栽培に適した粒状の培養土です。一般的な培養土よりも野菜の根は張りやすいので生育が良いのが特徴。初心者さんでも扱いやすい加熱殺菌処理済みで清潔な土です。

<おすすめのプランター>

商品名:アイリスオーヤマ レリーフプランター650
説明:ベランダ栽培におすすめの長方形でスノコ付きのプランターです。特にベランダにプランターを置くスペースが狭い方に最適なプランターです。小柄なプランターですがしっかり育てられます。この大きさで土は15L程入り、キャベツの苗は2つ育てられます。

キャベツのタネはこちらの楽天市場のショップからでも購入できます。

 

1-2.プランターへタネをまきます

キャベツは、日当たりのよいところで育てれば、プランターを使った家庭菜園でもタネから発芽させて簡単に栽培することができます。

キャベツの品種は、春にタネ撒きして夏に収穫する品種、夏にタネ撒きして秋に収穫する品種、秋にタネ撒きして冬に収穫する品種、秋にタネ撒きして翌年の春に収穫する品種の4種類あるので、栽培時期を上手く考えて育てれば1年中育てられる野菜です。

しかしながら育てやすい季節がありまして、キャベツは元々寒さに強いので、夏にタネ撒きして秋に収穫する品種と秋にタネ撒きして冬に収穫する品種の方が育てやすく、また、害虫被害にも遭いにくいので一石二鳥です。

タネを購入する際は品種によって栽培期間が異なるので、タネ袋に書かれているタネ撒き時期と収穫時期を見て選んでください。

キャベツを育てる時のポイントは、

  • 日当たりがよい場所で育てること
  • 涼しい気候を好むので初夏から夏の終わり頃にタネ撒きすること
  • 肥料切れを起こさないこと
  • 結球が始まる前までに外葉を大きくすること
  • 同じ科の野菜と連作しないこと

に気をつけて栽培してください。

また、キャベツは肥料をたくさん消費する野菜です。葉が黄色くなってきたら肥料が少ない状態なので気をつけて育てましょう。

ここでは、夏~秋にタネ撒きして秋~冬に収穫する品種について説明します。

初めに行う作業は、キャベツは育てやすい野菜なので、初夏の時期の7月から夏の終わりの9月までにプランターへ直にタネを点まきします。
※タネまきする時は、タネ袋に書いてあるタネの撒きどきを必ず守ってください。

点まきする時は、1cmくらいの深さのまき穴を開けて同じ穴にタネを2~3個撒いてください。その時に、それぞれのタネを撒いた箇所は間隔をは20cm以上空けてください。タネ撒き後は発芽して根が張るまではたっぷりと水やりをしましょう。

プランターへタネを直まきしない時は、ビニールポットやプラグトレーなどを使ってタネを発芽させた後に本葉が3枚くらい出てくるまで育ててからプランターへ苗を植え替えます。

プランターへ植え替える時は、株と株との間隔は20cm以上離してください。また、苗の植え付け直後はたっぷりと水やりをしましょう。

新しい培養土で育てる時はそのままタネを撒いて大丈夫ですが、1回野菜を育てた培養土を使う時は、キャベツは酸性土を好みませんので苦土石灰を土に混ぜ込んで土のpHを中和し、元肥とする肥料を土と混ぜ合わせて野菜が育ちやすい状態にしてからタネまきをしてください。

苦土石灰は土の表面が薄ら白くなる程度、肥料は有機質肥料化成肥料をスプーン1~2杯くらいを目安とします。

プランターへタネを点まきする方法、ポットやプラグトレーで発芽させる方法は、こちらを参考にしてください。

日当たりの関係がありますが、水やりは1日1回と決めずに、土の表面が乾いている事に気が付いたらその都度水を与えてください。

夏は朝、昼、夕方に、
秋は朝、昼に、水やりをしなければ野菜がしおれてしまうと思います。

↓ビニールポットでタネを発芽させた状態。(タネまき後1週間くらいで発芽します)↓
キャベツのタネをプラグトレー、ポットでタネを発芽させた状態

↓プランターにタネを撒いて発芽した状態。(間引きを行い生育がよいものを株間20cmごとにに1苗ずつ残して育ててください。)↓
キャベツのタネをプランターに撒いて発芽

1-3.追肥します

タネが発芽した後は、定期的(1~2週間に1回)に肥料を与えます。特に結球するまでは肥料を忘れずに補充しましょう。

キャベツは肥料の量は多めにします。葉の色が薄い黄緑色になったり枯れ出したりしたら、肥料が少ない状態ですのでその都度肥料を適度に与えてください。

追肥には、肥料の効果に速効性がある液体肥料を水やりの代わりとして与えるか、又は緩効性の化成肥料をスプーン1~2杯くらいを目安とします。

追肥をする方法は、こちらを参考にしてください。

<おすすめの液体肥料>

商品名:ハイポネックス原液 800ml
説明:価格が安く野菜以外にもいろいろな植物に使うことができるコストパフォーマンスに優れた万能タイプの液体肥料です。野菜に使う時は原液を水で500倍に薄めて1週間に1回水やりの代わりとして使います。

<おすすめの化成肥料>

商品名:住友化学園芸 マイガーデン ベジフル 700g
説明:肥料の3要素(窒素・リン酸・カリ)以外に有機質とマグネシウムも少し入っていて野菜に優しい緩効性で粒状の化成肥料です。肥料はプランターへばら撒くだけの簡単作業と温度変化で溶ける量が変わり無駄がなく家庭菜園の初心者さんでも扱いやすいです。

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1-4.生長していきます

適度に肥料と水を与えていくと、キャベツは結球して球はどんどん大きく育っていきます。
※外葉が大きい程、結球する球のサイズは大きくなります。

正常な状態だと中心の葉っぱは結球して段々丸まって大きくなっていきますが、ある程度日数が経過しても球になっていかない時は肥料が少ない可能性があります。追肥は結球が始まる前までは少し多めに与えて肥料切れにならないようにしましょう。結球が始まってから肥料をたくさん与えても球は大きくなりませんよ。

キャベツは結球しない葉(外葉)と結球する葉(結球葉という中心部分の葉)の2種類で構成されています。外葉の役割は光合成を行ってエネルギーを作りだし株を生長させる葉で中心部分の葉はエネルギーを蓄える葉です。

したがって、外葉が小さいと結球のサイズは小さくなりますし、葉っぱの数が15枚以下で厳しい寒さに当たると結球しなくなるのでタネ撒き時期が遅くならないように注意してください。

キャベツを失敗なく育てるには、以上の通り、肥料とタネ撒き時期の2点に注意して育ててもらうことと、日当たりが良い場所を好むので日光にたくさんあてるようにしてください。

↓タネ撒きから1カ月くらい経過した状態。球はまだ大きくなっていません。↓
タネまきから1カ月くらい経過したキャベツ

↓タネまきから2カ月くらい経過すると、キャベツの球は大きく育っていきます↓
タネまきから2カ月くらい経過したキャベツ

1-5.キャベツの害虫・鳥害・病害対策

キャベツを育てる時に気をつけないといけないことは、アオムシに葉を食べられたりアブラムシに汁を吸われて生長が悪くなることです。

特にモンシロチョウは頻繁に寄ってきて葉っぱに卵を産みつけていき、卵からふ化した幼虫に葉っぱをすべて食べつくされてしまうので気をつけてください。

害虫対策としては、寒冷紗(かんれいしゃ)などのネットで覆う、害虫用の薬剤を散布する、卵のうちにピンセットで潰すかして葉が食べられないような手段を考えましょう。モンシロチョウはレタスを嫌う性質があるので近くでレタスを育てることも害虫対策となります。

おすすめの薬剤についてはこちらを参考にしてください。

↓葉っぱに産みつけられたモンシロチョウの卵は1週間くらいでふ化します。
キャベツに産みつけられたモンシロチョウの卵

↓卵からふ化して葉を食べているアオムシ。
キャベツの葉を食べるモンシロチョウの幼虫

↓アオムシの他にはコナガにも葉は食べられます。
キャベツの葉を食べるコナガ

↓キャベツの葉に寄生して増殖していくアブラムシ。病気の原因にもなります。
キャベツに寄生するアブラムシ

↓どこからかオンブバッタが近づいてきて葉を食べられます。
キャベツの葉を食べるオンブバッタ

↓葉から汁を吸うナガメ。
キャベツの汁を吸うナガメ

↓葉の中に入り込み組織を食べるハモグリバエの幼虫。
キャベツの葉の組織を食べるハモグリバエの幼虫

また、冬はヒヨドリが寄ってきて結球した栄養満点の葉っぱを食べていくので食べられないように対策を施してください。

↓ヒヨドリに葉を食べられてボロボロになったキャベツ。
ヒヨドリに食べられたキャベツの葉

害虫・鳥害の他に、キャベツなどの葉もの野菜に多く発生するトラブルは軟腐病(なんぷびょう)などの病気が有名です。

軟腐病に感染すると、地表付近の茎や葉っぱが腐敗してドロドロになっていく恐ろしい病気です。土の中の細菌が傷口から侵入することで発病します。連作すると軟腐病にかかりやすくなるので同じ土で同じ野菜ばかり育てずに輪作を心がけましょう。

1-6.茎が伸びて花が咲くトウ立ちを防ぐ方法

トウ立ちしたキャベツ

キャベツは地表付近で中心の葉っぱが結球するのが普通ですが、タネ撒きする時期が遅れると上の写真のように葉っぱが結球せずに茎が伸びていくようになり最後には花が咲いてしまいます。

キャベツの葉っぱが結球せずに茎がどんどん伸びていくのは春化してトウ立ちしてしまったからです。
※春化(しゅんか)とは、冬の低温に一定期間さらされるとつぼみをつけて花が咲く準備がされることです。春化した場合は春になると茎が伸びて立派な花が咲きタネを作ります。

トウが立つと何がいけないのかというと、根っこから吸収した栄養分が茎と花の生長に使われるようになるので、食べる部分の葉っぱの味が落ちてしまいまずくて食べれなくなることです。

キャベツはトウ立ちして春になると花を咲かせる性質がありますが、こまつな、白菜、ダイコン、ニンジン、ホウレンソウなども春にトウ立ちして花が咲くので気をつけてください。キャベツはアブラナ科の野菜なので菜の花と同じ形の花(花弁が4枚で黄色い花)が咲きます。
※ホウレンソウは温度ではなく日長の影響でトウ立ちします。

トウ立ちを防ぐ基本は、タネ袋に書いてある正しい季節にタネを撒くのを守ることです。

また、トウが立ちにくい晩抽性の品種のタネを選ぶことでもトウ立ちはある程度防ぐことができます。
※晩抽性(ばんちゅうせい)のタネは春化までの日数が長い品種のことです。

1-7.収穫します

キャベツは、タネまきから収穫までの期間は3~4カ月くらい掛かり、球の大きさが直径15cm以上に育ってきたら、そして、球が硬くしまってきたら根元を包丁などの刃物で切って収穫します。

キャベツは、タネを夏まきすると害虫の被害が多いですが、秋まきすると害虫の被害は落ち着くので、秋口から栽培を始めると育てやすいと思います。

水やりと肥料を上手に与え厳しい寒さの中で育てることができると非常に甘いキャベツが収穫できます。外側の葉はビタミンK、芯付近はビタミンUが多く含まれていて、無農薬で栽培してキャベツを丸ごと食べてみましょう。

↓球が大きくなり、硬く締まったら収穫時期を迎えます。
キャベツは、球が大きくなり、かたくしまったら収穫適期

甘いキャベツを収穫するには

キャベツは夏から冬まで栽培する野菜なので気温の低下に見舞われると、自ら糖分を増加させて葉や根が寒さで凍りつかないようにして生き抜く性質を持っています。
※普通の水よりも砂糖水(糖分を含んだ水)の方が凍りつく温度が低くなります。

糖分が増加するとどうなるのかというと甘味が増すので、霜が降りてから収穫すると一段と美味しいキャベツを食べることができます。

↓厳しい寒さの中で育てると甘みが増したキャベツが収穫できます↓
霜にあててから収穫すると甘みが増すキャベツ

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