4.土寄せ・増し土をします
タネが発芽してから1カ月くらい経過したら土寄せや増し土をします。
土寄せとは、野菜の根元に土を寄せて、根をしっかりはわせたり倒れないようにする作業です。増し土とは、野菜の根元の土が少なくなったと感じたら新たに土を追加して根元を覆う作業です。
ニラの葉が黄色い時の原因は?
健全に育っているニラの葉の色は緑色ですが、だんだん黄色くなって葉が枯れている株がでてきます。
ニラは、中心の葉は新しく生えて、外側の古い葉は自然に枯れていくものなので心配しないでください。
もし、中心の葉も外側の葉も全体的に枯れている場合は、
- 生育中の気温が低い
- 追肥を怠って肥料切れになっている
- 水不足で土が乾燥している
- 病気にかかっている
- コガネムシの幼虫に根を食べられている
などの原因が考えられます。
↓外側の葉は枯れていますが、中心の葉が新しく生えているので問題ありません。↓
5.大葉ニラの害虫対策
肥料(窒素成分)を多く与えすぎると、黒い小さな虫が大量に大葉ニラにびっしりごびりついていることがあります。
※気温が暖かくなってきたり大葉ニラが生長してくるとアブラムシは少し寄ってきますが、普通に育てていればアブラムシがびっしりこびりつくことはありません。
この黒い虫はアブラムシです。私たちはアブラムシは緑色の虫という常識を持っていますが黒色のアブラムシもいます。アブラムシは大葉ニラの汁を吸って大きくなっていくので、このままにしておくと大葉ニラの生育が悪くなるので、薬剤を散布するか、ピンセットで潰すかして早めに駆除をしてください。また、駆除した後は数日間は肥料を与えるのは控えましょう。
おすすめの薬剤についてはこちらを参考にしてください。
↓黒いアブラムシは、ネギアブラムシといいます。駆除しないとどんどん増殖して手に負えないくらいに増えていきます。
6.収穫します
草丈が20cm以上になったら、根元を3cmくらい残してハサミで切り取って収穫します。
タネまきからの日数にすると60~90日くらいで収穫できます。株が充実すれば刈り取ってから45日くらいで収穫できます。
ニラは根っこを抜き取らなければ追肥と水やりを繰り返していると葉は再生してどんどん伸びてきます。残した株は冬は枯れますが、春になると新芽が伸びだして2カ月に1回のペースで3年間くらい収穫が楽しめます。
※タネまきをした1年後の夏になると葉の先端につぼみがついて花が咲き始めますが、タネを採取しないなら株にストレスが加わって生育が悪くなるだけなので、つぼみは花が咲く前に摘み取ってください。
また、年数が経つと株が大きくなって混み合ってくるので、2年に1回の頻度で3月くらいになったら株分けと言って、株を細かくして株間を空けて植え替えることを行うとニラをたくさん収穫できるようになります。株分けをしないと株の生育が悪くなり葉が細くなって収穫量が減るので株分けは必ず行いましょう。
↓収穫適期の大きさに生長した大葉ニラ。地表付近で葉を切り取り収穫します。↓
↓大葉ニラのつぼみ。タネを取らないなら株を弱らさない為に早めに摘み取ります。↓
↓大葉ニラの花。夏にると花が咲きますが葉が硬くなり味が落ち株が弱まるので注意してください。↓
↓花が咲いた後にタネができます。タネを採取しない方はつぼみのうちに摘み取ってください。↓
7.ニラを株分けして収穫量を増やす
ニラはタネから発芽した後は数年間は収穫できますが、年数が経つと下の写真のように1株が2株のように徐々に増えて根元が混み合ってきます。
毎年葉を太く大きく育てるには、春になったら混み合っている株を根っこをつけた状態で根元から1本ずつにちぎって大きいプランターへ新たに植え替えをしてください。
↓タネが発芽してから2年経過したニラ。このように株が混み合ってきたら株分けをします。↓
↓株を1つ1つ株分けした状態。この後植え直してください。一回り大きいプランターに植え替えるとさらに大きく育ちます。↓
↓植え直してから1カ月経過したニラ。大きく育っていきます。株が込みだしてきたらまた株分けをしてください。↓
↓夏が過ぎ冬になるとニラの葉は一時的に枯れてしまいますが、3月になるとふたたび生長を始めます。↓
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