↓結実して1カ月経過した主枝の第1花房(1段目の実のかたまり)。ようやく実が赤くなってきました。
↓主枝の第2花房(下から2段目の実のかたまり)の実も順調に大きくなっています。
このように、第1花房が結実してくれれば、第2花房は何もしなくても落花なく素直に結実してくれます。
順調に結実して病害虫の被害がない時に収穫できるミニトマトの個数の目安としては、1房に10個程度実が着くので、主枝に5房結実させて50個、わき芽に5房結実させて50個、合計して1苗から100個のミニトマトの収穫が可能となります。
※ここでは小さめのプランターを使って育てていますが、深底で土が多く入るプランターを使えば根が広く張り栽培期間を長くすることができるので、さらに収穫個数を増やすことができます。
8.ミニトマトの害虫対策
ミニトマトの実が大きくなってきたら、ふと気が付くと穴が開いている実を見かけるようになります。
この穴は、虫が実を食べて穴をあけて実の中に潜んでいますので処分してください。
穴が開いている実を1つ発見したら、他の実も食べられている可能性があります。早めに対策をしないとすべての実が穴だらけになってしまいますので、薬剤を撒くか、ピンセットでつまんで水を入れたペットボトルに入れて駆除してください。
※鳥に食べられてミニトマトの実に穴が開いていることがあります。虫に食べられている場合は綺麗な丸い穴が開いています。
おすすめの薬剤についてはこちらを参考にしてください。
↓ミニトマトがアオムシ類のオオタバコガという蛾の幼虫に食べられています。↓
↓鳥に食べられて穴が開いています。↓
害虫被害の他には、アブラムシによって葉っぱが委縮するモザイク病が発生しやすいので、病気が発生した葉は早めに取り除きましょう。
9.収穫します
実もの野菜は収穫する時の熟度がとても大切で、ミニトマトは完熟の実を収穫する実もの野菜です。花が咲いてから1カ月くらい経過して実が赤く熟したら収穫してください。
※収穫が遅れると過熟となり、実が割れたり、実がふにゃふにゃになるので気をつけましょう。
実が真っ赤になった時に収穫すると甘いミニトマトを味わうことができますが、収穫する前日から水やりを少なくするとさらに甘味がより強いミニトマトが収穫できます。
スーパーで購入するミニトマトは水っぽくて酸っぱい個体が多いですが、家庭菜園で作ったミニトマトは酸っぱくなくとても甘い個体が多いです。ミニトマトが嫌いな人でも難なく食べられるので、普段味わえないくらいの甘いミニトマトをたくさん収穫してください。
トマトの豆知識
トマトにはグルタミン酸と言ううま味成分が含まれており、特にタネの周辺のゼリー状にはグルタミン酸がたくさん含まれています。
また、トマトの皮にはペルオキシダーゼという酵素があり、免疫力を高めてくれます。トマトは皮やゼリー状のところを捨てたりせず健康の為に丸ごと食べるようにしましょう。
↓真っ赤に色付いて収穫適期をむかえたミニトマトのアイコ
ミニトマトの実割れはどうして起こるの?
トマト(大玉、中玉、ミニ)は果肉と果実の皮は一緒に生長して大きくなっていきますが、ある大きさになると生長が止まり赤く成熟します。
成熟した後に雨が大量に降ってミニトマトが根から大量の水分を吸収すると果肉が膨らみますが、皮の生長は止まっているので皮にヒビが入ってしまいます。また、ミニトマトの実に長時間雨が直接当たっても皮にヒビが入り実割れが起こるので、赤く成熟した実は天気予報を確認して雨の日の前日には収穫を行った方がいいです。
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