6.整枝(わき芽かき)をします
わき芽とは、苗が生長していくと茎と葉のつけ根から伸びてくる芽のことで、わき芽が伸びると葉が茂り花が咲き実ができます。
カラーピーマンは1番最初に咲く花(1番花)のすぐ下のわき芽を2本伸ばし、主枝とわき芽2本の全部で3本のみ伸ばし、それ以外のわき芽はすべて取り除きます。
わき芽を増やすと収穫量が増えますが、わき芽の本数を増やし過ぎると、わき芽の生長に栄養を使われるようになり実が大きくならなくなるのでわき芽は2本としてください。
↓わき芽かき前↓

↓わき芽かき後↓

7.花が咲きます
苗を定植してから1カ月くらい経過すると花が咲き始めます。
カラーピーマンは1つの花に雌しべ(めしべ)と雄しべ(おしべ)を持った両性花なので、人工授粉をしなくても自家受粉して実は着くので何もする必要はありません。
花が咲いた後2~4週間経つと実が緑色で一定の大きさになり実の生長が止まります。実の生長が止まった時はまだ鮮やかなオレンジ色に変化はしていませんので色が変わるまでそのまま育ててください。
また、定植後の苗の生長状態によっては実の重みで枝が折れるので支柱を追加して支えた方がいいでしょう。
開花時に気をつけること
花が咲いても落花してしまう時は肥料と水が少ないことが考えられます。また、実が小さいうちに柄が黄色くなって枯れ落ちる時は肥料が少ないです。その様な状況になったら、肥料と水の量を多めに与えて様子をみてください。
※カラーピーマンは日当たりがよく高温の場所を好みます。

8.カラーピーマンの害虫対策
カラーピーマンの実がだいぶ大きくなってくると、ある日ふと気付くと実に穴が開いているものがでてきます。
実に穴が開いているのは、虫が穴を開けて実の中のものを食べて住みかにしているからです。
少しくらいなら虫をピンセットで取れば大丈夫ですが、たくさんのカラーピーマンに穴が開いていたら虫はたくさんいるので、薬剤を撒くなどして対策をしてください。
※そのままにしておくとすべての実を穴だらけにされて収穫できなくなるので早めの対策を。
おすすめの薬剤についてはこちらを参考にしてください。
↓なぜかカラーピーマンの実に穴が開いています。↓

実の中を確認すると、アオムシ類のタバコガという蛾の幼虫が実を食べて隠れていました。
実に穴が開いている物を発見したら、虫が中にいるので処分してください。

9.収穫します
実もの野菜は収穫する時の熟度がとても大切です。カラーピーマンは完熟した実を収穫する実もの野菜なので、実の色が緑色からオレンジ色に変わったら収穫適期です。
カラーピーマンはピーマンと同じく辛味種のトウガラシから辛さを取り除いた野菜ですが、ピーマンは未熟果を収穫してカラーピーマンは完熟果(色が変化した実)を収穫するという違いがあります。
開花から実の色が変化するまで1~2カ月くらいかかります。色は中々変化しませんので気長に待ってください。
カラーピーマンは色が変化するまでの間に実が尻腐れ病という生理障害にかかりやすいです。原因はカルシウム不足なので土に石灰を施しましょう。
株を疲れさせないように適度に肥料と水やりをしていれば、初夏に次々と花が咲くので9月下旬まで収穫ができます。
オレンジ色のカラーピーマンは苦みがないのが特徴で、ピーマンが嫌いな小さなお子さんでも難なく食べることができます。ピーマン嫌いなお子さんをお持ちの方は育ててみてはいかがでしょうか。

トップページへ|プランターで野菜を育てる|このページのトップへ