カイワレスプラウト(カイワレ大根)の育て方

容器で育てたカイワレ大根

カイワレスプラウトとは、カイワレ大根のことです。

カイワレスプラウトの育て方はブロッコリースプラウトとほぼ同じです。光が当たらない場所で1週間くらい育ててから光が当たる場所で2~3日間葉を緑化させるだけです。

庭やプランターなどの広い栽培スペースはいりません。台所の少しの空きスペースを用意してタネと栽培容器があればすぐに栽培が開始できます。栽培が簡単なので野菜を育てたことがない方でも収穫する大きさまで育ちます。

この機会にカイワレ大根の栽培方法を覚えてみてはいかがでしょうか。

目次

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1.カイワレスプラウトって何ですか?

カイワレ大根とカイワレスプラウトは同じもの

最近はスプラウトという言葉をよく耳にするようになりました。

スプラウトとは何かというと、野菜の新芽のことです。

スプラウトは芽もの野菜ともいわれていて、代表的な芽もの野菜は、カイワレスプラウト(かいわれ大根)とブロッコリースプラウトです。

スプラウトという言葉を新芽に置きかえると、カイワレスプラウトとは大根の新芽のこと、ブロッコリースプラウトとはブロッコリーの新芽のことになります。

つまり、カイワレスプラウトとはカイワレ大根のことです。
※カイワレ大根は、漢字で書くと貝割れ大根です。葉の形が貝殻が開いた時の形に似ているから貝割れといわれるようになったらしいですが本当かどうかはよくわかりません。

カイワレ大根は昔からスーパーに売っているのでどなたでも見たことがあり馴染みがある野菜です。

では、カイワレ大根は、何が優れているのかというと簡単に栽培ができ栄養価が高いことです。発芽して間もない新芽は栄養分が豊富なのです。

普通の大根は収穫までに3カ月かかりますが、カイワレ大根は1週間くらいで収穫できるので、カイワレ大根の方が栽培効率がいいです。

カイワレ大根に特に多く含まれている栄養素は、βカロテン、ビタミンK、ビタミンCです。

  • βカロテン:細胞の老化防止
  • ビタミンK:出血した血を止める
  • ビタミンC:抗酸化作用と美肌効果

カロリーは少ないのでダイエットにも効果があります。

普通の大根(白い部分)とカイワレ大根を比べるとカイワレ大根の方が栄養価が高く、大根の葉とカイワレ大根を比べるとあまり変わらない栄養価です。

スプラウトは、ちょっぴりピリッとした辛さの葉と茎を食べる野菜なので、サラダやシーチキンと混ぜて食べると美味しくいただけます。

カイワレ大根は野菜を育てたことがない方でも場所をとらずに簡単に育てられます。

2.カイワレ大根栽培で用意するもの

カイワレ大根栽培で用意するもの

カイワレ大根を栽培する時は、タネ、容器、キッチンペーパー、箱、霧吹きの5点を用意します。

  • タネ:カイワレ大根のタネを購入してください
  • 容器:タネを入れて栽培する為に使います
  • キッチンペーパー:水を貯め込んで根を張らせる為に使います
  • 箱:暗い空間を作る為に使います
  • 霧吹き:根が張るまでの水やりで使います

今回、私がカイワレ大根の栽培で使った道具は、容器は冷ややっこが入っていた容器、キッチンペーパーは台所にあるもの、箱はスーパーでもらってきたもの、霧吹きは100円ショップで購入したものです。

タネを選ぶ時の注意点ですが、普通の野菜のタネは殺菌剤(農薬)で処理してあることが多いので、スプラウトを育てる時は殺菌処理されていないスプラウト専用のタネを使って育ててください。

特別な道具は不要なので、タネと霧吹きを購入してもらえたら栽培が始められると思います。スプラウト専用の栽培容器が売っていますが使わなくても栽培可能です。

なお、水だけを使って栽培する芽もの野菜は、水の取り替え方が悪くて腐って枯らしてしまうことがあるので、初めは少しだけタネをまいて育て方のコツを覚えた方がいいです。

<おすすめのカイワレ大根のタネ>

商品名:かいわれ大根 中原採種場(50ml)
説明:カイワレス大根のタネはいろいろなメーカーから1袋200円くらいで販売されていますが、タネの内容量と発芽率が少し異なっていますので購入する際はタネ袋の裏面を見て確認してください。

できるだけタネがたくさん入っていて価格が安い方がお得ですよね。

私がおすすめするのは、中原採種場のカイワレ大根のタネです。タネはラディッシュ(ハツカダイコン)のタネで、内容量は50mlと他のメーカーのカイワレ大根よりも多く入っています。

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3.タネをまきます

容器にカイワレ大根のタネを撒く

カイワレ大根の栽培適温は15~25℃です。一年中栽培できますが、冬は生長が遅く、夏は水が腐りやすくなるので注意してください。

まず、容器の底にキッチンペーパーを容器のサイズに合うように折りたたんで敷いて水を吸わせて、キッチンペーパーの上にタネが重ならないようにまきます。

タネをまき終わりましたら、霧吹きで吹きかけてタネを湿らせてください。

4.暗い場所に置きます

カイワレ大根のタネを撒いた容器を暗い場所に置く

タネまきが終わった後は、茎の高さが8cmくらいになるまでは光が当たらない暗い場所で育てますので、容器を箱の中や棚の中に入れてください。

タネを発芽させる時の注意点ですが、タネが乾いていると発芽しませんので、乾燥しないように毎日霧吹きでタネを湿らせてください。

発芽までの日数の目安は、夏は1~2日ですが、気温が低いと5日くらいかかります。

発芽した後は根が出てきます。根が出てきてからは霧吹きで水やりをするのではなく、容器を傾けて古い水を捨てて新しい水に入れ換えて水やりをします。雑菌が繁殖しますので水は毎日入れ換えてください。

どのようなタネでも、発芽と発芽から数日間生長する時に使われる養分がタネに蓄えられているので水だけで育ちます。

したがって肥料は不要です。

↓カイワレ大根のタネが発芽した状態
カイワレ大根のタネが発芽した状態

↓発芽してから2日後の状態
カイワレ大根のタネが発芽してから2日後の状態

5.明るい場所に移動させます

カイワレ大根に光を当てる

茎の高さが8cm以上になったら太陽の光が当たる場所に置いて葉を緑化(光合成)させます。

強い直射日光は必要ないのでレースのカーテン越しの弱い光でOKです。窓際に置いておけば大丈夫です。

暗い場所から明るい場所に移動させる日数の目安は、夏は発芽してから5日、気温が低い時は10日以上です。

暗い場所では葉は緑色ではありませんが光が当たる場所に置くと葉が緑色に変化します。

発芽した時は葉が綺麗だったのに日数が経過すると葉に黒い斑点ができることがありますがタネの表面に傷が付いていたからです。
※緑化すると黒い斑点は消えることがあります。

6.収穫します

緑化が終わって収穫適期のカイワレ大根

光に当てて葉が緑色に変化しましたら根元から切って収穫します。

タネまきから収穫までの日数の目安は、夏は1週間、冬は2週間以上です。

収穫する時に気を付けることは、雑菌が繁殖すると変な臭いがすることです。酸っぱい臭いがしていれば腐っていますので食べずに捨ててください。

また、茎が黒ずんできたら衛生的によくないので食べない方がいいです。

水を毎日取り替えて清潔に保って栽培して、収穫したカイワレ大根はよく水洗いしてから調理してください。

カイワレ大根の再生栽培はできるの?

ネット検索で調べるとカイワレ大根の再生栽培はできるようなことが書いてありますが、私が思うにはカイワレ大根の再生栽培はうまくいかないと思います。

なぜなら、発芽に必要なものが葉の方にあるからです。

普通の大根なら大根の栄養を使って葉が伸びますが、カイワレ大根の茎を途中で切って弱々しい根だけを残しても新しい芽はでないと思います。

なお、豆苗は根の方に豆(発芽に必要なもの)が残っているので再生栽培は可能です。

カイワレ大根と豆苗は野菜の科が違うので発芽の仕方も違います。スプラウトは雑菌が繁殖しやすいので豆苗とカイワレ大根を間違えて再生栽培しないようにしてください。

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