家庭菜園によく出てくる用語集

家庭菜園の用語の意味の説明

家庭菜園のいろいろな用語

家庭菜園をしているとタネの袋や肥料の袋や培養土の袋などに一度も聞いたことがない専門的な言葉がしょっちゅう出てくるようになります。

家庭菜園の用語の意味がわからないまま家庭菜園を行うよりも用語の意味を理解して家庭菜園を行った方が野菜栽培の不安がなくなりますし間違ったことをしなくなるので野菜を枯らす失敗が減って楽しいですよね。

ここでは、家庭菜園をしていると頻繁に出てくる用語を簡単にまとめましたので野菜栽培時の参考にしてください。

肥料に関した家庭菜園の用語

有機質肥料(ゆうきしつひりょう)
有機質肥料とは、自然にある動植物を原料として作られた肥料のことです。有機質肥料を土に施すと土の中の微生物の働きを活性化させる働きをします。
※鶏ふん、油かす、骨粉、ボカシ肥などが有機質肥料に該当します。
化成肥料(かせいひりょう)
化成肥料(化学肥料)とは、人工的に化学合成して作られた無機質の肥料のことです。
※非常に濃度が濃い肥料を植物に大量に与えると肥料焼けして根を傷めて枯れる原因になるので注意して使ってください。
遅効性肥料(ちこうせいひりょう)
遅効性肥料とは、肥料を撒いた後に植物の根が肥料を吸収するまでに時間が掛かり、じわじわ肥料効果が現れる性質を持った肥料のことをいいます。主に有機質肥料が遅効性に当てはまります。
速効性肥料(そっこうせいひりょう)
速効性肥料とは、肥料を与えるとすぐに肥料効果が現れる肥料のことをいいます。但し、肥料効果の持続性は長く続きませんので注意してください。主に化成肥料や液体肥料が速効性に当てはまります。
緩効性肥料(かんこうせいひりょう)
緩効性肥料とは、土に撒いた肥料が少しずつ溶けて、ある程度の期間は肥料効果が持続する肥料のことをいいます。主に有機質肥料や化成肥料が緩効性に当てはまります。
窒素肥料(ちっそひりょう)
窒素成分が多い肥料のことです。有機質肥料では油かすや魚粉、化学肥料では尿素や硫安が有名です。
葉肥・実肥・根肥(はごえ・みごえ・ねごえ)
葉肥は葉や茎の生長をよくする窒素、実肥は実の結実をよくするリン酸、根肥は根や茎を丈夫にするカリのことです。それぞれの成分のバランスを考えて施肥することで野菜作りは成功します。
元肥(もとひ・もとごえ)
タネまきや苗を植えつける前に、あらかじめ土に混ぜてある肥料のことです。元肥には有機質肥料や化成肥料が適しています。
追肥(ついひ・おいごえ)
植物が生長したり水で流されたりして、元肥が少なくなってきた時に肥料を土に追加することです。追肥には化成肥料が適しています。
微量要素(びりょうようそ)
植物の生長に少しだけ必要な成分のことです。
※微量要素には、マグネシウム、カルシウム、鉄、マンガン、亜鉛、ホウ素、銅、モリブデンがあります。
肥料焼け(ひりょうやけ)
肥料成分が濃い肥料をたくさん与えると、植物の根が傷んで養分の吸収が悪くなり葉っぱや茎が枯れることがあります。
液肥(えきひ)
液体タイプの肥料のことです。肥料の効き目はとても早いです。

タネ・土・プランターなどの資材に関した家庭菜園の用語

F1種子(エフワンしゅし)
1代交配種のタネのことです。両親の優れた部分を引き継いだタネです。
早生(わせ)
タネ撒きから収穫までに掛かる日数が短い品種のことです。その他に、早生よりも日数が掛かる中生(なかて)、中生よりも日数が掛かる晩生(おくて)があります。
培養土(ばいようど)
植物を育てる時に使う土のことです。基本用土と土壌改良用土、肥料がバランスよく配合されていて、そのままの状態で使用できる便利な土です。
植木鉢の号(ごう)
植木鉢の直径を表したものです。1号は直径約3cmの植木鉢になります。5号では約15cm、10号では約30cmです。
マルチフィルム
ビニールマルチやマルチシートともいわれます。夏は土の乾燥や雑草が生えるのを防いだり、冬は土を温めるために使います。よく使われるのが黒色のマルチフィルムで、使い方は土の表面に被せて端を土に埋めて風で飛ばされないようにして使います。
苦土石灰(くどせっかい)
苦土とはマグネシウムのこと、石灰とはカルシウムのことです。
したがって、苦土石灰とはマグネシウムとカルシウムが混じった石灰肥料のことです。主に、pHが酸性の土壌を弱酸性~中性付近に改良したい時に使います。
pH(ピーエイチ)
土が酸性なのか、中性なのか、アルカリ性なのかの酸の濃度を表した指標のことです。
※野菜により異なりますが、多くの野菜はpH6.0~6.5を好みます。

苗・育て方に関した家庭菜園の用語

主枝(しゅし)
節(茎と葉のつけね)から伸びた枝ではない初めから伸びて生長している茎のことです。
側枝(そくし)
主枝の節からわき芽を伸ばした枝のことです。
親づる(おやづる)
節(茎と葉のつけね)から伸びたつるではない初めから伸びて生長しているつるのことです。
子づる(こづる)
親つるの節から伸びたつるのことです。
誘引(ゆういん)
支柱やネットなどにひもなどを使って、茎や枝、つるを固定して倒れないようにすることです。
わき芽(わきめ)
茎と葉のつけねから伸びる芽のことです。わき芽を数本伸ばして育てる野菜と、わき芽は伸ばさなく育てる野菜があります。
1番花(いちばんか)
1番初めに咲く花のことです。
1番果(いちばんか)
1番初めにつける実のことです。
とう立ち(とうだち)
花を咲かせる茎、花をつけた茎が通常よりも長く伸びることです。花が咲く季節や気温が低い時に起こりやすいです。とう立ちすると茎が硬くなり味が落ちます。
摘芯(てきしん)
それ以上伸ばさないように、茎や枝、つるの先端を摘み取ることです。摘芯するとわき芽や実が大きくなります。
摘果(てきか)
他の実を大きくするために、多くなりすぎた実を摘み取ることです。
結実(けつじつ)
花が咲いて野菜に実がなることです。
生理障害(せいりしょうがい)
日当たりの良し悪し、肥料の多い少ない、気温の高低などで野菜の生長が鈍くなったり葉が枯れたりすることです。害虫や病気以外が原因で生じる野菜の障害のことです。
連作障害(れんさくしょうがい)
同じ科の野菜を同じ土で毎回作り続けると土の微生物などのバランスが崩れて病気に掛かりやすくなり生長が悪くなります。野菜の科によって休む年数が決まっているので、その年数内は接ぎ木苗を使うか他の科の野菜を栽培するか、又は新しい土で育てるかしてください。
緑黄色野菜(りょくおうしょくやさい)
可食部100gあたりに含まれるカロテンの量が600μg以上の野菜のことです。間違えやすいですが野菜の色で判断している訳ではありません。ナス、きゅうり、キャベツなどは緑黄色野菜のように見えますが、じつは違っていて淡色野菜(たんしょくやさい)といいます。
育苗(いくびょう)
プランターや畑などに植えつけるまで、ポリポットなどの小さな容器でタネまきをして苗を育てることです。
徒長(とちょう)
植物の茎と葉の節間が無駄に長く伸びていくことです。日当たりが悪い時や肥料の窒素成分を多く与えた時に起きやすくなります。
つるぼけ
つる、茎、葉だけはどんどん大きくなるが肝心な実がつかないことです。肥料の窒素成分を多く与えた時に起きやすくなります。
覆土(ふくど)
タネを撒いた時に土をかぶせることです。タネ撒きの深さはタネの長さの2倍くらいが一般的です。
株間(かぶま)
株と株との間隔のことです。株間を空けないと日当たりや風通しが悪くなります。
間引き(まびき)
タネまきして発芽後に、混み合っている株を取り除くことです。最終的に生育がよいものを残して育てます。
中耕(ちゅうこう)
植物を長い間育てていると土が固くなってきます。固くなった土を耕して通気性と水の流れを良くするために行います。
土寄せ(つちよせ)
雨などで土が流されて植物の根が見えている時に、土を根に被せる作業を行います。追肥とセットで行うことが多いです。
コンパニオンプランツ
野菜にある植物を植え付けて一緒に育てることで良い影響を与えあう植物の組み合わせのことです。

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