家庭菜園でよく起こる野菜の病害リスト

1.いろいろ起きる野菜の病気の種類

家庭菜園をしていると必ずと言っていい程、病気によって野菜が被害に遭います。

野菜に害を与える病気はカビによるうどんこ病が多いですが、その他にもいろいろな病気は存在します。野菜は病気にかかると徐々に元気がなくなってやがて枯れてしまいますので生育状況の管理を忘れずに行ってください。

ここでは、私が家庭菜園をしていて野菜の葉、茎、実に被害を与えた病気を紹介しています。

うどんこ病
うどんこ病
症状:葉の表面が白くなっていますが何が発生しているかわかりますか?カビが発生しています。うどんこ病にかかると、葉や茎の表面にうどん粉のような白い粉をまぶしたようなカビが生えます。また、梅雨の季節や気温が高く空気が乾燥する夏は発生しやすくなりますし、肥料成分の窒素が多くカリが少ない時にも発生しやすくなります。
発生する主な野菜:ほとんどの野菜
モザイク病
症状:モザイク病に感染すると、茎の先端部分の葉がモザイク模様になり縮んで枯れるようになります。
主にアブラムシやアザミウマなどの害虫がウイルスを媒介することが原因により発生します。
モザイク病が発病したら、殺菌剤では対応できませんので、発病した部位を切って他の野菜に移らないように早めに処分してください。葉を切った時に使ったハサミの刃をそのまま使いまわすと他の場所にも感染するので、水道水で綺麗に洗ってから使うようにしましょう。
また、アブラムシが野菜に多数こびり付いている場合は、殺虫剤などを使って駆除してモザイク病を予防してください。
発生する主な野菜:ほとんどの野菜
すす病
症状:すす病にかかると、葉や茎などがカビに覆われて黒く変色していきます。
主にアブラムシ、カイガラムシ、コナジラミなどの植物の汁を吸う虫の排泄物が原因により発生します。
すす病が発病したら、殺菌剤では対応できませんので、他の野菜に移らないように葉っぱなどを処分してください。
また、アブラムシなどの植物の汁を吸う害虫を殺虫剤などを使って駆除して、風通しをよくしてすす病にならないように予防してください。
発生する主な野菜:ほとんどの野菜
べと病
症状:べと病にかかると、葉の表面にカビが発生して白色から黄色の斑点が現れます。
梅雨の季節で気温が低く湿度が高い時に発生しやすくなります。対策としては風通しをよくして乾燥さることです。キュウリでは梅雨の季節で肥料切れになると発病しやすくなります。
発生する主な野菜:ウリ科、アブラナ科
さび病
さび病
症状:さび病にかかると、オレンジ色をした斑点がたくさん現れるようになります。さび病は気温が低く肥料切れしている時に発生しやすいです。
また、オレンジ色のさび病の他に、白色のさび病もあります。白色さび病は、肥料成分の窒素が多い時、湿度が高い時に発生しやすくなります。
さび病の対策方法としては、石灰を撒いて土壌をアルカリ性にすると症状は和らぎます。
発生する主な野菜:ユリ科、アブラナ科、マメ科
灰色かび病
症状:灰色かび病にかかると、葉や茎の傷口から菌が侵入して灰色のカビが広がり、そして腐って枯れていきます。
主に、実に多く発病しカビに覆われます。雨が多いと発生しやすくなるので、風通しが良い場所で水やりを控え目にして育ててください。
発生する主な野菜:バラ科、ナス科
立枯病
症状:地面に近い葉や茎が黄色に変色して枯れます。
苗立枯病
苗立枯病
症状:苗立枯病にかかると、タネから発芽したころに地面あたりに位置する茎がくびれて黒色に変色します。
土から菌が入り込んだことが原因なので、土は清潔に整えてから使いましょう。
気温と湿度が高い季節に発病しやすいです。
炭疽病(たんそびょう)
メロンの炭疽病(たんそびょう)
症状:炭そ病にかかると、葉や実に褐色の小さい斑点が現れ、のちに斑点が大きくなって、くぼんで腐ったり枯れたりします。
雨の日が長く続き湿度が高い時や肥料成分の窒素が多い時に発生しやすくなるので、風通しをよくして、肥料の与えすぎに気をつけましょう。
発生する主な野菜:ほとんどの野菜
尻腐れ病
ピーマンの尻腐れ病
症状:尻腐れ病は、高温時にトマトやピーマンなどの実もの野菜で起こりやすく、実のお尻の部分が腐っていく症状が現れます。
なお、尻腐れ病は、カビ、細菌、ウイルスが原因で起こる病気ではなく土壌のカルシウムが不足すると発生しやすくなる生理障害です。
尻腐れ病の対策方法としては、苦土石灰を撒いてカルシウムを補う、施し過ぎていた肥料の窒素成分を控える、土壌が過剰に乾燥しないように水やりを適切に行って対処してください。
発生する主な野菜:ナス科

野菜の病気を治すおすすめの薬剤については、こちらを参考にしてください。

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